第百三一幕 ♭ ページ33
貴「僕の前に平然と現れたってことは僕に切られる覚悟があるって事だよな?」
猫の姿の夢幻を刀に変えチャキッと構えれば
「まさか、ここで争う何て事はしないよ」と笑ってきた。
圓「アタシは他の御門院の戦いを見なくてはいけないからね」
貴「んなこたぁどうでもいい。
あんたは兄さんを奴良組を共を家族を!!
危険な目にあわせた大悪党だ!!
これ以上、皆の邪魔立てをするのなら容赦はしない。
たたっ斬る!!」
不思議な感じ。
なんか腹の底から力が湧いてくるような気がする。
圓「っ!?(急に畏が上昇した…?!)」
そうか、もしかしてこれ…兄さんの百鬼夜行の力!
刹那、
ド グァァアア
いきなり僕が立っている地が崩壊し始めた。
それはまるである一ヶ所に集うかのように_____...
貴「くっ」
鵺め!!あんにゃろー!!
こんなのに負けるかよ!!
貴「うおおおおっ!!!」
逃げようとする圓潮の背に向かって僕は走り出す。
そして_____...圓潮をぶった斬った。
それと同時にこの建物は崩れ始めた。
僕は上から降ってくる瓦礫を避けまくっていると「A!」という声が聞こえた。
ふと視線を横にそらすとそこには
貴「イタク!!」
イタクがいた。
イ「冷麗達は?」
冷麗達?
キョロキョロ辺りを見回せば下の方にいた。
貴「あ、あそこ!」
イ「行くぞ!」
貴「あぁ!!」
瓦礫が全て落ち終え落ち着きを取り戻した。
瓦礫の一番上には傷だらけの昼の兄さんが一人佇んでいる。
貴「に、兄さん……?」
リ「ボクは、みんなを…守ったの…?」
呆然と立ち尽くす僕達に兄さんは少し笑みを浮かべ
「よかった……」
そう一言残し倒れかかった。
僕が支えようと一歩踏み出す…だが
ガッ
リ「は…羽衣狐…」
兄さんを支えたのは羽衣狐でした。
リ「終わったんだね…全ての……戦いが…」
ーーわあぁ
みんなが兄さんに飛びかかった。
涙を流す者、声を上げて喜ぶ者、その様子を見守る者。
すると羽衣狐がリクオを支えていた淡島を押しのけ「下がれ…お前ら」と言う。
羽「この子は…妾が半妖の里につれてゆく。
この子にもう畏などない…時は一刻を争う」
食いかかる鴆を僕が止めた。
貴「大丈夫。この女はもう…通じてるから。
羽衣狐、兄さんを…お願いします」
それから兄さんは羽衣狐に連れられ半妖の里へと言ってしまった。
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