【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

51.体育館までのやり取り ページ16

花宮くんと話を終え、教室に戻る。柚子加は私花宮くんといたことに気づいていないのか、特に何も言わなかった




貴「(今日からか…今日っていうのも不運だな。)」




今日は火曜日。つまり部活が始まってから即バスケ部に行かなければいけないのだ



いつも一緒に帰っている友人には、何とか理解を得てもらえたが(花宮くんの本性がバレないように言っておいた)私としては引き止めてほしかった




日直「さようなら！」


「さようなら」




日直さんが挨拶すると、クラス全員が後に続いて挨拶する



何時もは当たり前のことなので気にしなかったが
今の私には、地獄への儀式としか思えなかった



帰る人、部活に行く人、と教室から出ていく
いつもは帰るのに今日は部活に行くのが、苦で仕方なかった




原「Aちゃーん？生きてるー？」


貴「とりあえず息はしてるかな。」


山崎「ま、まぁ頑張れよ。」


貴「山崎くん、いつから癒し系になったの。」


原「ザwwキwwがww癒し系とかww」


山崎「原、笑うんじゃねぇ！」





いつものような会話。でも話をしながら足は体育館へ向かっているという事実を私は受け止めたくない



…あれ、そういえば




貴「花宮くんは？」




私が憂鬱な元凶。花宮くんがいないのだ



そういえば、と山崎くんが気づいたような顔をすると




花「ここにいるんですけど？」


貴「うわっ！」




ポン、と肩をおかれ体が跳び跳ねる
神出鬼没とは正にこのことだ




貴「びっくりしたぁ…」


原「Aちゃん驚くこと多いよねーw」


花「ビビリなだけだろ」


貴「いやいビビリじゃないよ？私ホラーとか大丈夫なほうだからねー？」




私がそういうと、じゃあ夜の学校の体育館の最後の鍵閉めは罪沢さん(皮肉)にお願いしよーかな？と悪い顔で言う花宮くん




貴「あれ、もしかして花宮くん夜の学校無理なの？」




挑発してみる




花「おー、そうなんだよォ。だからお願いしてもいいよな？」


貴「…」




良いように使われた気がする

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