【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

49.悪童のポジション・OS(ｵﾄﾞｽ) ページ14

………なにこれ、私が転生者だから起こったこと？
トリップしたから？もしかしてこれはトリップ特典みたいなやつ？



………そうだとしたら




貴「(心底いらねええぇぇぇ!!!!!)」


原「お？Aちゃんやんの？」


貴「いや、私がダンス部入ってるの知ってる!?」


花「知ってるぜ？」




花宮くんは、悪い笑みを浮かべたまま当たり前のように答える



もしかして




貴「もしかして退部しろってこと!?」


花「そこまでじゃねぇよ。それにアンタがいきなり退部したら、不自然だろーが」




とりあえずホッと胸を撫で落とす。そうか、不自然な私に誰かが声をかけてくるのは目に見えてる。そこから自分の本性がバレるかもってことか



しかし、ホッとしたのも束の間。花宮くんは私の嫌な予感を当てるように話していく




花「…昨日、あれから色々調べたんだ。聞いたぜ？ダンス部は自主練が基本だってなぁ？短い部活が終わったあともしてんだろーなぁ」




どんどん痛いところをつかれる




花「…で、その自主練の時間をマネの時間に使うっていうことでいいだろ？部活が好きなアンタには、さぞ不満極まりねぇだろーなぁ？」




だんだん花宮くんの笑みが濃くなっていく
いや、でも拒否権が無いわけじゃない、断ることも出来る…筈!!




貴「ごめん、それはむ「アンタもさっき察した筈だろ？俺に逆らっても良いことは無いって」えー…」




ッ…どこの赤司さんだよッ!!
…でも学校生活が滅ぶよりは、まだまし…なのか？



普通に楽しい学校生活をなにより送りたい私は、仕方なく言った





貴「…もう分かった、するよ」




呆れたようにそう言った私の視界には、悪童の笑みが映っていた




貴「(っ…てか普通私が脅す側じゃ…？悪童さんだから自然にそうなるとか？)」




一応秘密握ってるのにな、と疑問を抱きながらもいつもの教室に戻った

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