私は夫に嫉妬中 【霧野蘭丸】

嫉妬16回目 ページ17

【霧野side】

貴方「んぇ?
あはは、飲んでないよ〜」

頬を赤らめて笑いながら、否定するA。
うっ、酒臭い……。←

絶対飲んだな、こいつ。

しかし、いつ買ったんだ?
また俺が仕事とか、留守中にでも買ったんだろう。

Aは、酒を飲むと豹変するタイプ。

漫画とかでよくあるだろ?
クールなやつが泣き上戸になったりするやつ。

まさしくそんな感じで、Aも酒を飲むと面倒くさくなる。

はっきり言うとだな…、俺は酒を飲んだAが苦手で仕方ない。


貴方「んん〜、蘭丸さんどうしたんですか〜?
Aさんが構ってあげてますよぉ〜」


なぜかって?
こういうところだよ。

性格がムカつくんだよな。←
狩屋を思い出すんだ。あの憎たらしい笑顔。

「あげてますって…。
何様ですか、Aさん」

貴方「A様だぁ!
A様を敬うのだぁ!」


ああああ、ほら、こういうとこも嫌なんだよ!
精神年齢が幼くなって、理性をくすぐる。

細い体、小さい身長、トロンとした目。

全部が愛らしくて、堪らない。
歯止めが効かなくなりそうで、怖くなる。

貴方「ん…蘭丸さん、大好きですよ」

「…俺の方が大好きですけど?
てか今度から酒飲むなよ。」

貴方「……ｽｩ…」


「…寝た、か。」


あー、今日は抑えられたけど。
今度はどうだろうか。

この前は……うん。←

「はぁ…、こっちの身にもなれ、馬鹿」

Aの頬を撫で、ベッドまで運ぶ。



さて、俺も寝るか。

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