☆29 ページ29
「いいえ！毎回……有り難うございます。う、嬉しいんです。でも！何か返せないのやっぱりダメだと思うんです！」
何か対等にいられないんじゃないと思うから。
すると、徐に潤さんが私に手を差し出した
(？？)
私は戸惑い、潤さんを見た
「じゃあ頂戴？」
「え？」
潤さんが左に唇を引き上げた
「Aちゃんの好き、オレにちょーだい？」
「潤さん…」
潤さんの後ろに火星が輝く。アンタレスと共に私を見下ろしている…
いつの間にか潤さんに抱き寄せられ息が止まり、スパイシーな香りが鼻腔から抜ける
「会うたび好きになる……ねぇ、Aちゃん……オレ、本気だよ？好きなんだ…」
潤さんの鼓動が、速くて緊張しているのが分かる
「あ…」
抱き締められた腕が一瞬弛み、漆黒の瞳が私を捉えると指で顎を上げられ、ゆっくりと顔が近付いてくる
(……！？)
キスされると思い、思わずギュっと目を瞑ったその時
コツン
おでこに潤さんのおでこが当たる
「？」
「…そんな顔しないでよ…無理矢理なんて、しないよ」
掠れた甘い声が額に鼻のあたりにかかる
「本当に…すっごく好きなんだAちゃんのこと、だから大事にしたい…ねぇ、オレを好きになって……」
語尾が震えていた
「潤さん……私、潤さんを…その
お友だちとして好きです。でもあの、それで、その、私っ」
二宮さんが好きと言おうとすると潤さんは少し声のトーンが落ちて悲しそうに言い捨ててた
「ニノは止めた方がいい」
「え？」
「傷付くのはAちゃんだよ…あいつはあいつは…」
(何か知っている？)
相葉さんも何か二宮さんを心配していた
潤さんは何か言いかけてやめた、優しい人だからきっと私のために､いや…二宮さんのために言わないのだろう
そっと潤さんを手で軽く押し返すと
「潤くんいいよ。言っちゃえば？」
後ろから声が響いた
「ニノ！」
「二宮さん！」
電灯の下、近付いてきたのは二宮さんだった
「こんばんは…ごめん、盗み見するつもりはなかったんだけど…ここ通勤路でね？」
スーツ姿は確かに仕事帰りの格好で、目許には二宮さんの眼鏡が銀色に鈍く光る
「言わないよ。」
潤さんは困ったように苦笑いする
「本当に優しいよね。星子、潤くんにしなよ。潤くんなら大事にしてくれるよ」
二宮さんは冷たい目で私を見下ろしている
「勝手に決めないで私はっ！「オレは人殺しだから」
ポツリ、言葉が落ちる
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櫻宮 - またまたコメ失礼します。櫻宮です。星月夜には愛を謳うのパスワード教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします！ (2021年7月23日 16時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 分かりました！わざわざコメ辺ありがとうございますm(_ _)m (2021年7月22日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん。コメントありがとうございます。お問合わせのパスワードは『夜空を君と公開について』をご覧ください。再公開のため新しい内容ではないです予めご了承くださいm(_ _)m (2021年7月19日 22時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 初めまして。櫻宮です。一つお聞きしたいことがありまして...この[夜空を君と]の３と４がパスワード認証になっており中身が見れません。パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2021年7月19日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - ぷうさん» コメントありがとう。翔さんにチェロ持たせたいよー( *´艸｀) 似合うと思うの麗しいよね！しかもリベルタンゴを是非！願望駄々もれです(笑)続きも頑張りますね！ (2016年9月13日 20時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年8月17日 9時
