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「朱里さん！」
朱里さんは珍しくチャコールグレーのスーツ姿だった
ピタッとしたジャケットが身体に線をきれいにみせ、スラリとした長身を引き立てている
私は思わずポーッと見とれてしまう
「スーツ……」
「あ、あぁ、コレ？今日お知り合いの個展でね、受付してたのよー。着なれないから疲れちゃった」
「す、素敵です！」
「有り難う……ん？星座の本？」
朱里さんは私の目の前に座るとテーブルの上に置いた本を指差した
「ええ。そうなんです……昔からギリシャ神話や星座の話好きで……最近二宮さんのプラネタリウムもそれで通い始めたんです」
「ふぅん……星子だものね、Aちゃん」
「あ、あれは二宮さんが勝手に……」
「あいつも素直じゃないからなぁ」
朱里さんはニコニコ私を見て、メニューに手を伸ばした
「じゃ、何か食べようか？カフェだけど
中々美味しいのだすのよ？ここ」
「はい！」
そう言えば、と朱里さんは前置きして
「Aちゃん、潤とはどうなってるの？
なんか食事に行ったとは聞いたんだけど…」
くるんっと回した黒い瞳が、心なしか潤さんに似ているななんて思った…
「特に…あの…優しいし、すごく誠実ですし…付き合ってなんて言われて嬉しいって思います。それに…」
「それに？」
ギュッとコーヒーカップの取っ手を掴む
「好きになれたらイイのにって思います…大事にして貰えそう…でも…」
「でも、アイツがいいのか…Aちゃんは」
「…分かりません」
言い当てられて私は下を向く
「二宮ね……あんな風に冗談ばっかりだけど、智にはかなり真面目な男よね。
ただ……影を背負ってそうで、Aちゃんを苦しませそうよ？」
「もう２度と恋はしないと言われました」
私の言葉に朱里さんは目を見開く
「二宮が？」
「はい。私への好きは猫が好きってレベルだと。『オレが好きな猫』として傍にいるか？と言われています……」
朱里さんは息を吐くようにふぅと吐くと
私をじぃっっと見る
綺麗な猫のような目に私は同性ながらドキドキしてしまう。
「アイツ、Aちゃんをかなり気に入ってるからね……手離したくはないのねきっと」
「どうなんでしょう……でも私は二宮さんから何故か目が離せないし、知りたいって思います。好きなのかなぁって……」
「すごく純粋な気持ちね」
朱里さんは優しく微笑む
「でも、私、好きでいていいんでしょうか……」
わからない
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櫻宮 - またまたコメ失礼します。櫻宮です。星月夜には愛を謳うのパスワード教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします！ (2021年7月23日 16時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 分かりました！わざわざコメ辺ありがとうございますm(_ _)m (2021年7月22日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん。コメントありがとうございます。お問合わせのパスワードは『夜空を君と公開について』をご覧ください。再公開のため新しい内容ではないです予めご了承くださいm(_ _)m (2021年7月19日 22時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 初めまして。櫻宮です。一つお聞きしたいことがありまして...この[夜空を君と]の３と４がパスワード認証になっており中身が見れません。パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2021年7月19日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - ぷうさん» コメントありがとう。翔さんにチェロ持たせたいよー( *´艸｀) 似合うと思うの麗しいよね！しかもリベルタンゴを是非！願望駄々もれです(笑)続きも頑張りますね！ (2016年9月13日 20時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年8月17日 9時
