あと9話……声の正体。 ページ40
〜Aside〜
ちょっとすると、桜哉はすっきりした顔で もう大丈夫 と言って僕から離れた。その目は赤くなっていた。…涙の跡、はっきり浮き上がってるよ。
「は〜い、冷蔵庫に梨があったから切ってきたわよ」
丁度、狙ったかのように戻ってきたお母さんが、テーブルに梨の入った皿を置く。
そして、僕と桜哉がテーブルを挟んで反対側にいることを確認すると、
「もう大丈夫なの? 桜哉くん」
小声でそう聞いてくるので頷いて返す。
やっぱり影から見てた訳ね。そう思いながらつまようじを1本貰い、僕も梨を食べ始める。あ、めっちゃ甘くて美味しい。
僕って甘党なんだよね〜。しかも極度の、甘党。
『うま〜』
「美味しい…!」
『ね!』
「うん!」
そんな会話をしながら2人でばくばく食べていく。
「あ〜…子供可愛いな〜…」
なんて呟いてるお母さんには知らないふりをしながら食べ進めた。
「……2人とも、晩御飯は食べれる?」
今は夜の9時。いつもこの時間帯にご飯を食べる。
お母さんが言ってるのは梨を食べた後だけど大丈夫? と言うことだろう。
『…僕はいつもより少な目で〜…』
意外にお腹たまったからね。多かった。
「オレは……Aちゃんと同じくらいで良いですか?」
多分女の子だから、男よりは食べる量は少ないだろうと思ってそう言ったんだと思う。僕が大食いだったらどうしたんだろう。
「オッケー。じゃあAは今のうちに桜哉くんの寝るところ用意して上げてね。桜哉くんはAについていって寝るところ確認しておいで」
『は〜い』
「ありがとうございます」
『やってきたよ〜』
「じゃあ、はい。ご飯食べてお風呂入りな。そしたら寝る」
「本当に、ありがとうございます」
「良いからw」
今日のご飯はカレー。美味しそうだ。
そして、食べて風呂に入り、あとは寝るだけ。早いな。
『…じゃ、電気消すよ?』
「うん」
桜哉と布団を並べて寝る。
幸せだなぁ…。
と思いながら、意識を落としていった。
"___、お___。"
何か、声が聞こえて目を開けた。目の前には、真っ暗闇。
でも、何故か自分の姿は見える。
"おぉ、起きた。姿を見せるのは初めてだよね。初めまして"
大きな、黒い蛇がそう言う。
"誰…?"
そう言うと、蛇は笑った気がした。
"君の能力だよ。僕は、
【目を創る】蛇。
冴えると同じく、自我があるんだ"
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桜雪(さくらゆき)(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!そして応援も大変ありがたいです(*'ω')是非頑張らせて頂きますね! (2017年8月30日 4時) (レス) id: b267acf381 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 桜雪(さくらゆき)さん!頑張ってください!《*≧∀≦》 (2017年8月30日 2時) (レス) id: 7586d8e8db (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 凜音(仮)さん» だ、大丈夫ですか??無理はしないでくださいね…………ありがとうございます!私立も公立も頑張りたいと思います!終わったら必ず再開するので、もう少しお待ちしてくださると嬉しいです! (2017年2月21日 23時) (レス) id: b267acf381 (このIDを非表示/違反報告)
凜音(仮) - ツカレタヨー テストとかテストとかテストとかテs((((すみません.色々あってオカシクなりました…まぁ、桜雪(さくらゆき)さん!私立受験頑張ってください!マッテマス!(`^´)ゞ (2017年2月21日 23時) (レス) id: dd74d78c4b (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - ジューナナイモートさん» 2人でしてくれたんですかね?もう本当にありがとうございます!待っててくれるなんて…!なるべく早く再開できるように頑張ります!! (2017年1月29日 23時) (レス) id: b267acf381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪(さくらゆき) | 作成日時:2016年1月30日 4時