74 追憶/ 夢ノ咲の現状 ページ24
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「A」と後ろから声をかけられて、ばっと振り向く。
その声が誰のものかすぐに分かったからだ。
「夏目っ、久しぶり！」
「ウン…久しぶりだネ。…髪、染めたんダ」
「そう！事務所からピンクにするように言われてね、似合う?」
「…似合ってるヨ」
褒められたのが嬉しくて、「ありがとう」と笑う。
夏目と会うのは2ヶ月ぶりくらいで。やっと会えたことに嬉しさが溢れる。
「今ね、宗くんに会ってきたんだ。ドリフェス制度…だっけ、大変そうだよね。ひどいんだよ宗くん、私のこと全然見てくれなくてさ。でもあんなに焦らなくても“Valkyrie”は夢ノ咲のトップなんでしょ? また余裕で勝っちゃうんだよ。私たちはユニット組んでないから関係ないけど……、夏目? どうしたの」
「…Aハ、やっぱり何も知らないんだネ」
「…どういうこと?」
「っ…」
「夏目…? 何で、…泣きそうなの。悲しい?」
細くなったAの腕が伸ばされ、夏目の頬に触れようとする。
「うわ、“五奇人”の逆先だ」
ぼそ、と聞こえるくらいの声で言われたソレに、Aは手を止めた。
( …ごきじん? )
横を通り過ぎた生徒2人をキョトンとした顔で見る。
「何今の、ごきじんって何の話だろう、ね……ちょっとまって。何これ、何このポスター」
「…A、」
「何これ…っ！」
気づかなかった。不意に目に入ってきた掲示板のポスター。
夏目、零先輩、渉くん、宗くん、奏汰くんが写ったポスターに、口に出したくもない程の罵倒や悪口が書かれている。
Aは思い切ってそのポスターを破る。細かく、できるだけ何か判断できないように。どうしてこんな物が貼ってあるのか。
“五奇人”って書いてあった。ゴキって。
「負け犬なんて、誰がどの口で言ってんの…！」
「─ それが、今の彼らの評価なんだよ」
「！」
「…」
「て、…天祥院先輩?」
にこやかな表情で横に立つのは、いつしか挨拶を交わした天祥院英智先輩だった。
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
