36 追憶/ 一瞬の出来事 ページ36
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夏目を見るなり、夏目だけが見えていないように駆け出すA。正確に言うと人がいることは見えているがそれどころではないと言ったところだ。
5人でテーブルを囲うように座っており、1番手前側にいる夏目には近づきやすかった。
「なつめなつめなつめ！私今日なんかダメみたい！」
「お、落ち着いテ…。いったい何があったノ?」
「なんかダメ」
「それだけで伝わると思わないでヨ」
「う〜〜〜でもなんかダメなんだって！今だってシュンスケくんから逃げてきたの」
「…何かされたノ?」
「一緒にご飯食べようって言われただけ…」
興奮するAとそれを諭すように話を聞く夏目の姿はまるで母娘。
後ろで4人がニヤニヤしながら見ていることに気づいたのは、どうしようかと悩んだすぐだった。
( すっかり忘れてタ…！)
4人がいること、そして今までAのことをわざと紹介していなかったこと。こうなる事が分かっていたから何も言わなかったのに。
「? 夏目、この人たち誰? …あっ今日の先約ってこの人たちかあ！」
「…えっト、この子は友達の右京A。まぁ知ってるよネ。最近仲良くなったんダ。A、この人たちハ…」
「へ〜夏目の友達ね、俺様ちゃんは朔間零。まぁ知ってるよな」
やけに“友達”を強調してきたのも、夏目の言葉を反復するのも癪に障るが今は言わないでおこう。
しかしAはそんな零の言葉に対してキョトン顔で返した。
「ううん、知らない。よろしくね、零」
「知らない? 珍し〜奴。つかいきなり呼び捨てかよ…先輩だぞこっちは」
「え〜じゃあ零先輩」
「うん」
Aと同じ黒髪で、赤い瞳が特徴的な人。
5人全員容姿端麗だがその中でも一層目を惹かれる容姿をしている。Aにとって人の顔は判別がつけば何でもいいためそれに気づくことはない。
「フッフッフ、私は日々樹渉です…☆ 書類上は貴女の先輩に当たりますが、好きに呼んでもらって構いませんよ」
「よろしくね！」
「ふ〜む、名前を呼んでくれないんですか?」
「え、今呼ぶの? うーん、渉くんかな普通に」
「はい！よろしくお願いしますね♪」
空色の綺麗な長髪を持つ男の子。高いところでポニーテールをしており、整った顔をしていることもあって見た目からは中性的な印象を受ける。が、少し絡みにくいそうでもある。
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かげやま(プロフ) - みそらーさん» こんにちは！コメントありがとうございます！新作です〜🥳こちらこそ楽しんでもらえるようにがんばります✊ (2022年4月2日 15時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
みそらー(プロフ) - し、新作ですか…！楽しみです。自分のペースで、応援してます!! (2022年4月2日 15時) (レス) id: 6e5a03b04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年4月2日 0時
