240 専用衣装/ 再会 ページ40
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星奏館は思ったよりもおしゃれで、男の人しかいないという割には綺麗に整備されていた。
これもアイドルが集まった寮だからなのかなと憶測をする。
「Aは…あ、このスリッパを使うといい。客用じゃから」
「うん…零先輩、靴脱ぐから手離していいよ」
「…」
「…離してってば」
「…」
「…零先輩」
ようやく離してくれたおかげでブーツからスリッパに履き替えることができた。どうなってるんだこの人は。
もはや今さら驚きようがないが。思い出せばこの人はいつもこんなことをやってきた気がする。
「おや！おやおや、おや！」
「師匠、偶然にしたい欲が滲み出てるヨ」
「わ〜！うきょ〜がいます〜！」
「まあこれも言ってしまえば偶然なのだけどね…。
まったく君という奴は、いつも厄介事を抱えているね」
突然聞こえてきたその会話に、目を見開いた。
「ぅそ…」とAが零すのも無理はない。
_ かつて毎日のように集まって話して、唯一無二の時間を過ごしてきた昔の友人たちがそこにいるのだから、Aがこうして零先輩の腕を無意識に掴んでしまうのも無理はないのだ。
「こんばんは、A。ご無事で何よりですよ」
「わ、たるくん」
「…天祥院くんから聞いたのかえ。余計なお節介を焼いてくれたものじゃな」
「いいじゃないですか、いいじゃないですか！たまにはこんな夜も悪くはないでしょう?」
「そうだネ…。A、大丈夫だっタ?」
黒、赤、空色、薄桃色、水色。
「…う〜夏目…！大丈夫じゃない、つきまとわれたんだよ…！」
そして、黒。
まるであの日のような再会の仕方に
A以外の5人が既視感を感じて微笑んだ。
「なんじゃいA、我輩が行った時は大丈夫じゃないなんて言わなかったくせして〜」
「男の嫉妬は醜いですよっ」
「ヨシヨシ。ほらA、こっちの部屋で手当をしよウ」
「うきょ〜、『おみず』のみますか?」
「飲む…。あ、宗くん、今日はご飯食べれなかったけど私毎日食べてるんだよ」
「確かに、前に会った時よりも健康そうには見えるのだよ」
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
