232 見つけてくれた人へ ページ32
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「こ、これ…」「…何これ、この人誰?」「バイト先の…」
「バイト? …俺知らないんだけど。わこちゃんがバイトしてたの」
「ごめん…秘密で…あの、理人くんの助けになりたくて」
「……助けになりたくて、浮気?」「違うよ！」
どうしてこんな写真を持っているのか。
男性が抱きついてきたのは急で、私もすぐに反応出来ず戸惑ってしまった罰なのだろうと思いました。
だけどこの後に突き飛ばし、「私結婚してます」と伝えたのです。そうすると男性は驚いた顔をして「弄んだの、俺の気持ち」と怒ってしまい、バイトを切り上げて帰って行きました。
そのことを説明しても理人くんの顔は怒ったまま。
こんなに怒った彼を見たことがなく、どうすればいいのだろうと焦りました。
「本当にごめん、私理人くんが疲れてる姿見て、どうしても」
「……。俺は、わこちゃんが好き。今まで会ってきた人の中で1番好き、誰よりも何よりも。愛してるんだよ」
「わ、私も」
「わこちゃんは、違うじゃん」
「え…」「ねえどうして結婚してるって言ってなかったの? 俺と結婚してること言いたくなかった? わこちゃんが心配するほど疲れてなかったよ。家に帰ればわこちゃんいたし、わこちゃんがいるから頑張ってた。なのに…」
「理人くん、落ち着いて…ごめんね、そうだよね、私が……」
「俺はッ！愛してるのに！」
その時、初めて理人くんに叩かれました。
何かのストッパーが外れたかのように怒り狂う彼の手は止まらず、2時間少し叩かれ続けました。
痛くて悲しくて、すぐにでも家を飛び出したかった。
だけどそれができなかったのは理人くんがいたから。
「わこちゃん…ごめん、ごめん、俺…ひどいこと」と泣く彼を見て、この人を1人にしてはいけないと、思ったんです。
私が隙を見せてしまい、理人くんに悲しい思いをさせてしまった。だから、私が悪かったんです。
私はその後バイトを辞めて、毎日家で一日を過ごしました。
帰ってくる理人くんを迎える。理人くんには私しかいないから。
そうすることで、理人くんは私を殴らないし傷つかない。
例え友達と遊びに行くことを止められても。親に会いに行くことを止められても。
私には理人くんがいるから、理人くんの愛を否定しないようにしようと、そう思うようになっていました。
1年後、2人の赤ちゃんを宿しました。
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
