191 イベント/ エピローグ�� ページ41
.
「零先輩はいつもそう…。私のこと守るために突き放したのも、他の4人に近づかないように言ったのも、結局は私が面倒で邪魔だったから…！」
「違う」
「違くないよ！バカでアホだから何も出来ないから何も言ってくれなかったんじゃん、零先輩あの頃いつも私のことそう言ってた…」
「A、落ち着くのじゃ」
「落ち着けるわけないあんなこと言われて、私は…私は、零先輩のこともあんずのことも信じたいのにっ…もう何も分かんないよッ！」
バカでアホなA、優秀でいい子なあんず。
笑ってしまう。いつの間にか抜かされて、こんなに差がついてた。
春は見た目からして何も出来ない子だと思っていたのに。
「言ったでしょ軽音部の部室で。邪魔なら邪魔って、ハッキリ言ってくれればよかったんだよ。中途半端に優しくしないで、最初から冷たくすればよかったの！そしたら…」
そしたら私は
「── 零先輩のことを好きになることもなかったよ…」
ああ、言っちゃった。
零先輩の目がゆっくりと開かれる。
そうだよね、思ってもみなかったよね。
でもね、軽音部の部室で何も出来なそうなあんずを革命に巻き込んだことも、私が知らない零先輩のことをあんずが知ってるのも、私の横を過ぎ去ってあんずのところに駆け寄ったのも、私のためにマネージャーさんに何も言わなかったことも、あんずのことが好きなことも、全部全部辛かったの。
「…好きだったよ、零先輩。でも突き放されるくらいなら…嫌われるくらいなら…好きになるのやめるから」
「──…」
「私、零先輩のこと好きな自分が、世界でいちばん嫌い」
「…っ我輩は、」
「早いけど誕生日おめでとう、れいせんぱい」
「！」
「…さようなら」
その言葉を言い捨てて、門に向かって走った。
これでいい。
これがいいんだ。
パパみたいに、シュンスケくんみたいに、自分の愛を押しつける人にはならなくて済む。
零先輩も、あんずも、好きな人たちが幸せになる。
これが正解。
( そうでしょ? ママ、)
___ だから、涙止まって。
「うっ……ぐ、ひぐっ……」
ようやく零先輩を諦められた。
.
192 イベント/ フラッシュ＊暗闇のスターライトフェスティバル→←190 イベント/ エピローグ��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 597人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
