171 ルックバック/ 握手会 ページ21
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マネージャーさんから現場のあれこれを一通り説明された後、握手会開始時間はすぐにやって来た。ザワザワと人の群れが少しずつAに近づいてくる。
マネージャーさん、他警備の人3人程が近くにいる形で、Aは一番最初の人に笑顔で手を振った。
「こんにちは〜！」
「こ、こんにちは…！Aちゃんずっとずっと応援してます！」
「ありがとうございますっ！期待に応えられるよう頑張るね」
「あ…好きです……」
つい漏れたようにして呟いた後、男の人は警備の人に連れて行かれた。
ばいばーいと手を振って、次の人を迎え入れる。この繰り返し。あと1499人。
ファンは緊張してる人、友達みたいに接してくる人、鼻息が荒い人、好きですと言ってくる人、色んな人がいる。
Aに悪い影響を与えてくる人は誰一人いない。
( メイクさんが言ってることが本当なら、この人たちに好かれてるのはおかしいよね )
「今度黒髪にする機会があればまたして欲しいな。かっこよくて似合ってたから」
「……、ありがとう！うん、また機会があったら戻すね」
「本当? 楽しみ」
「うん、ばいばーい」
ビックリした。一瞬何て返すか迷って…。
その後もぼうっとしていたのか、マネージャーさんが「次の人来るぞ」と言われてハッとした。
背が高くて帽子を深くかぶった、男の人?
Aはまたも笑顔で招き入れる。顔が見えなくて接しずらいが、珍しいことでもないのでそのまま話しかける。
「こんにちは〜、来てくれてありがとう！」
「…、……、…」
「? ごめんね、今何て言っ」
「ぁ…あ…、A、ちゃん、」
「…?」
あれ、なんだろう。
なんか、聞いたことある声____?
「Aちゃん、AちゃんAちゃんっ…！
俺はずっとAちゃんを好きなのに、Aちゃんは他の男と付き合うなんて、あの朔間零と付き合うなんて…何で? 何で何で何で俺ずっと好きだよ、ライブハウスで初めて見た時からずっと好きだ!! もうAちゃんしか見えないのに!! 本当に愛してるんだ、愛してる、愛してるから、」
スローモーションみたく
「── 愛してるから、死んでほしい」
拳が振り上げるのを見るのは、初めてではなかった。
「…パパ」
と、Aが声に出したと同時に頭に衝撃が走る。
反動でドサッと後ろに手を着く。ガンガンと痛む頭を抑えて、下から帽子を覗いた。パパじゃない。この人は
「シュンスケ、くん」
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
