episode１０ 放送と看病 ページ10
部屋に入ると何とも女の子らしい部屋だった。
こんなの大学生の時以来だな。
女性は余程疲れていたらしくベットにダイブしていた。
よくこんなに疲れるほどやれるよな、と女性を見るとスマホを手に取って眠っていた。
誰かにラインするつもりだったのか会話内容がむき出しになっていたから覗くと莉犬とのラインだった。
そんなのりすなーさんが嫉妬するわ。と苦笑して布団を掛けた。
暫くすると女性の顔が赤くなっていった。
まさか、熱？そう思いおでこに手を当てると熱くて疲れからくる風邪だろうな、とマスクとかは着けなかった。
でももう放送をしないといけない時間で、助けたい気持ちでいっぱいだったがおでこに濡らしたハンカチを乗せて部屋を出た。
鍵も勿論閉めて、メモを残しておいた。
「不用心だったので鍵をかけておきました、何かありましたらご連絡下さい。鍵は僕が保管しています。勝手にすみません。 栢野さとみ ０８０−××××ー○○○○」
自分の家に帰ると、猫ちゃんたちの鳴き声で部屋は満たされたが冷蔵庫に明日の食べ物を入れて猫ちゃんにご飯をあげて作業部屋に入った。
あ、動画投稿とかはしてないけど配信だけでも充分楽しいんだ。
配信開始のボタンをクリックして最初の挨拶をした。
「皆さん、こんばんわ。暇な子も眠たい子も最後まで聞けよ！」
コメント欄はわこさと！や待ってました！などのコメントで溢れて読み通せなくなる。たまにルールを理解してない子もいるけど。
囁いたり、大人な台詞言ってみたり。けど放送中はずっとさっきの女性のことしか考えられなかった。
ほんと、これが恋っていうやつなのか、だよ。リアル恋をはじめよう、だ。
放送を終わってダッシュで女性の部屋に行き、看病をした。
ハンカチはもう熱によって冷たさを失っていた。ハンカチではなく氷枕をしてあげた。
時計を見ると12時を過ぎていた。急いで自分の家に戻り、シャワーを浴びていつものルーティンでベットに入った。
多少は良くなっていることを願いながら眠りについた。
次の日は速攻で女性の部屋に行き、顔を覗いた。もう辛そうな顔はしていなかった。見ていると女性は起きてしまった。
何か色々喋ってラインを交換した。これでやっと名前を知ることができた。名前はAだった。
凄く可愛らしく笑うものだから俺は照れてしまい、営業スマイルになってしまった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
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＠穂実(プロフ) - この作品、面白かったです！！ (2021年8月24日 14時) (
レス) id: ad54fa38fe (このIDを非表示/違反報告)
憂＠ui - コメントわざわざ書いて下さりありがとうございました！これからもよろしくお願いします(*'▽') (2021年7月31日 23時) (レス) id: f2e011f80b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - このおはなしめっちゃ好きです。お疲れ様でした！これからも、作者様の作品を見続けていきます！ (2021年7月31日 20時) (レス) id: 09b5dfeb8e (このIDを非表示/違反報告)
憂＠ui - 本当ですか？これからも頑張ります！ (2021年7月31日 18時) (レス) id: f2e011f80b (このIDを非表示/違反報告)
(´･_･` ) - 憂＠uiさん» 私ななさと推しなんですけど4作目がななさとで嬉しいです！ (2021年7月31日 8時) (レス) id: 58f368fc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂＠ui | 作成日時：2021年7月26日 20時
