【桃】帰り道歌を歌っていたら話しかけられたので今から逃げようと思う。

episode１６　羞恥 ページ19

さとみside

言ってしまった。

好きな気持ちに変わりはないんだけど…

それでもA…がオッケーをしてくれるか分からない。

キスとハグをしてしまった。

もう戻れないことが確定した。

「あっ…ゼリーありがとな。じゃ、じゃあ、また…///」

なんでだよ馬鹿ぁ！！そこは告白オッケーしてくれてありがとう、のありがとう言うべきだろ！

なんでお返しのゼリーをくれたことに感謝してんだよ俺は…！！

俺があっ、しまったという顔をしているとAは言った。

『ふふｗおやすみなさい。』
「あぁ、うん。おやすみなさい。」

あれ？これ告白オッケーって感じだったよな。

何でおやすみって言い合ってるんだ？

いや呼び止めろよ俺。

なに普通に返しちゃってんだよ馬鹿かよ。

『好きですよ、さとみさん。』
「え…っ？」

思考停止した。

まさか俺に好きって言ってくれるなんて。
その後は何をしたか分からない。

Aが俺の家を出ると俺はガッツポーズをした。

「よっしゃ！！」

嬉しい。

マジで嬉しい。

少し強引だったかもしれない。

Aの気持ちを考えずに告白をしてしまった。

でも、これまでの想いを伝えられることができたしAも好きって言ってくれた。

あまりの嬉しさにすとぷりメンバー全員のグループラインに報告した。


さとみちゃん俺Aに告白したらオッケーして貰えた。超嬉しい!!

２０秒経つとメンバー全員からこう返ってきた。


遅すぎるでしょ。

俺だっていつ告白するか迷ってたんだよ！！

なのにお前らは…。

それでも告白が成功した嬉しさの余韻に浸ろうとゼリーを開けて食べた。

いつもより甘い気がした。

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