【桃】帰り道歌を歌っていたら話しかけられたので今から逃げようと思う。

episode１３　スーパーにて ページ16

『(あっチョコケーキある！買っとこ。)』

とかごに入れたはいいけど、何でかごに入れたか分からなくなってしまった。

あれ？チョコケーキ結構好きなのにもう冷め期かな…

それが原因ではなかった。

私は恋をしている。

考えること全部さとみさんに、とか尽くしたいっていうような気持ちでいっぱいになっていた。

店内を歩いているのもゼリーを探しているのにさとみさんを探していた。

居る筈がないんだから落ち着け自分…と胸を撫でると目の前にさとみさんが立っていた。

『ぅわぁあっ！？』
「はははっｗ何でAさんがびっくりしてるんだよｗ」

ビックリしたのはこっちだわ！！ほんとフラグ回収の神でしかないな。

でも凄く嬉しい。

『あの、さとみさんが前に買って下さったゼリーってどこにありますか？』
「ちょっと待って、敬語そろそろ使わなくてよくない？俺使ってないんで…」
今使いましたよね(圧)でも確かにラインで一応会話とかしてるから、いいかな。

『はい、違っ…うん。』
「ぎこちねーｗあ、ゼリーはここのフロアね。」

案内されたのは冷えた苺のゼリーや蜜柑のゼリーがあって少しだけ心が躍った。

「Aさん俺にもしかしてゼリーくれようとしてる？いらないからね。後輩はお金払っちゃ駄目なの。」
そう言ってさとみさんは私の手からゼリーを取った。

『いや…っでも！』
「じゃあ、そのかごのケーキ一個ちょうだい？」
『…！分かりまs分かった！』
「これからが不安だわAさん。」

ケーキは二個入り。

2人で並んでレジに行った。

私のマイバックにはケーキとこっそり買ったゼリーと明日のお昼ご飯が入っていた。

episode１４　ケーキも、タメ口も。→←episode１２　職場

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す