【桃】帰り道歌を歌っていたら話しかけられたので今から逃げようと思う。

episode２　後輩 ページ2

はぁ・・・。

午前中はこっぴどく上司にしごかれた。

なんなのよ。ちょっと私たちより偉いからって後輩のころんくんとるぅとくんをいじめるなんて！だって全然とばっちりなのに2人とも怒られてさ？！ほんと可哀想。

私は怒られたんじゃなくてしごかれたの。

何されたかっていうと、明後日までに提出すればいいって言われた書類を急に「今日提出だ」って言われて。で後輩くんたちと頑張って終わらせたんだよ。

今はお昼休憩中。

こ「先輩、お疲れ様っす。」
る「一段と疲れたーって顔してますね笑」

一人でお昼を食べていると後輩2人に話しかけられた。

『そりゃ疲れるよ…。だって有り得なくない？！』
る「先輩のこと好きなんじゃないですか？ｗｗ」

けたけたと笑う幼い声の持ち主である黒崎 琉斗(るぅと)。

こ「先輩今日もボッチじゃないですか…ｗ」

一見馬鹿そうに見えるし声もがっさがさだけど教師になりたかったという夢を持つ青峰 琥露(ころん)。

この二人が私の後輩である。

なんせ2人とも顔が整っているから疲れが吹き飛んでしまう。

『はぁーあ。恋愛したい…。』
こ「えっ、先輩恋したことあるんすか？！」
る「ちょっところちゃんそれはひどくないですか？！あくまでもAさんは先輩なんですよ？！」

おいるぅと。あくまでも、ってなんだよ！！先輩なんだから敬いなさい！

『まぁでもほんと、ころんくんの言ってること間違ってないよ。』
る「え、そうなんですか・・・？」

初めて付き合った相手も実際会ってみたら思ってたのと全然違ったし。

お昼ご飯であるカレーパンはいつもより少しだけ辛かった。

辛かったから顔を顰めながら食べているところんがいった。

こ「先輩、そのカレーパンいつものよりちょっと辛いやつっすよ。」
『え、ほんとだ。』
る「ふふｗ先輩たまに抜けてますよね。」

観察力のありすぎるころんと、人の心に突き刺さる言葉を選ぶるぅと。

2人は唯一の友達である。

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