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百七十三粒 ページ31

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私は外に出てから、もりさんからメッセージが来ていることに気がついた。







なんだろう、と思いながら内容を確認する。









Aちゃん、今からお昼って作れそうかな?
それが無理そうだったら何か買ってきてくれない?









…んーーー、今の時刻を確認する。









10時半過ぎ。







ここは泊まっているアパートメントホテルからは離れていないし、今日夜作る予定だったものを前倒ししたら間に合うと思う。









「…大丈夫、ですよ、持っていけば、いい、ですか?…っと」









私は彼に返信を打ちつつホテルへと戻る。









今日の夜は酢豚にしようと思っていた。


豚さんとパインで夏バテ防止だ。








酢豚弁当で大丈夫だろう。









「…あ、お弁当箱ってないじゃん」







私は近くのスーパーで使い捨てのタッパーを買って家に帰る。









家に帰るとまた彼からの返信があった。









実はお弁当頼んでたのが何かの手違いで届かなくて…
他のスタッフさんも忙しくて俺らもなかなか外出れないから。
本当に助かったよ。









なるなる。








私は持てる力全てを使って急いでお弁当を作り、彼らが居るであろう会場へと向かった、









「…わー、ここも大きい」









この前のNHKホールも大きかったがこの会場も大きかった。









入り口まで行くとそこにはさとみさんが立っていた。









「ありがとな」








そう言って受け取る彼。









「いえいえ」







彼は首から関係者の人が下げているであろう名札?を下げていた。









「…かっこいいですね、それ」









「ん?これかー、いいだろ」









そうやってどうだ、と笑う彼とふふふと笑う。









そして彼はこう言った。








「暑いだろ、ちょっと中入って涼んでからにすれば?」








確かに暑かった。


メイク落ちてないか心配になるくらい。








私は彼に促されて中に入った。







そんな私に彼は突然顔色を変えた。









「…お前、なんでそんなんしてるんだ?」








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莉犬猫 - ななもり。さんだけidでてます (2022年6月18日 20時) (レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです! (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかlD出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ?みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます! (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年4月19日 13時

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