百五十五粒 ページ13
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ただ単純に予定がないしどうせ行くならいいかなぁと、思ったりしただけなのだが。
そこまで心配されるとむしろ私が不安になる。
「あの、良いって言っちゃいましたけど結局何をするんですか？」
「あのね、俺らって数日前から現地に入るんだけど、その時にね、ご飯だけでいいからお願いしたいなぁって」
「Aちゃん、お願いします…」
そして今に至ったわけだ。
いや、別に大丈夫だけど。
「いいですよ？」
私はまたサラッと答える。
むしろその頭ビタって机に貼り付けるの辞めてほしい。
「ほんとに？俺らがホテル押えてもいいの？」
「？いいですよ」
むしろホテルなんて1人でとったことないから助かる。
でも謎だな、なんて。
もともと給仕係ってことで雇われているしここまでお願いされることもないのに。
「…本音を言うとね、俺ら赤字なの」
なんでだろう、だなんて思っていると唐突にもりさんがそんなことを言った。
赤字…？
「いや！そんな心配そうな顔しないで！
そこまで困ってないんだけど！」
「けど…？」
私がその続きを聞くと彼は言いにくそうにそう言った。
「あのね、ライブするのってかなりお金がかかる事で、チケット代じゃ到底賄えないの。
だからグッズとかでどうにかしてるんだけど。
今回はホテルを転々とする分お金がかかっちゃって…」
その話は聞いたことがある。
彼らが利益より楽しいを優先してくれていることもわかっていた。
「そうなの、だから今回は安いアパートメントホテルみたいなのを借りて自炊したら安いかなぁって思ってるんだけど」
だけど？
もりさんが区切ったところで各々が口々にこう言った。
「リハとかなんでもそうだけどマジで疲れるんだよな…」
「僕ら普段動かないから体バキバキなの…」
「俺は割かし平気なんやけど料理作れへんし」
「俺も作れないわ」
「僕となーくんは色々と裏方の準備があって…」
なるほど、それは深刻な状況かも。
彼らが自炊できずに飢えている状況が容易に想像出来てしまった私は頭をブンブンと振った。
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莉犬猫 - ななもり。さんだけｉdでてます (2022年6月18日 20時) (
レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです！ (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかｌＤ出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ？みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます！ (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅうく | 作成日時：2020年4月19日 13時
