オカマ様が通るわよ【東京リベンジャーズ】

第2話 ページ3

衣装の生地を探している最中

｢あら、これいい感じね…｣

生地を取ろうとすると違う手が重なった

｢！…あらやだ！ごめんなさい？｣
｢あ、いや！こちらこそすんません｣


もうひとつの手の主を見る
紫がかった銀髪に片耳には大きめの十字架が書かれたホールピアス
なかなかにイケメンねぇ…あなた…




｢あなたの方が先だったわ。貴方がもらっていいわよ｣
そう手を引っ込めると

｢そんな、俺こそ！｣
彼も手を引っ込めた
あらやだ、いたちごっこみたいになってるわ

｢いいのよっ！アタシのことは気にしないで？｣

すると男の子は…少し考えたあと
ぺこりと頭を下げた
｢すんません。急遽修正が入って…｣
｢あら、あなたも洋服とか作るの？｣
｢あ、はい…趣味で…｣

｢んまぁ！いいわねぇ！アタシもなの！お揃いね！｣
ニコリと笑うと彼も薄く笑った
｢あ、生地ありがとうございます！｣
｢あたしの方は他のでも代用できるから大丈夫よ！素敵な服…作ってね｣

アタシは2回でアクセサリーを見ているフミちゃんとサナちゃんを迎えに行くべく会計にいく

｢あ、あの、よくここには来るんすか？｣
イケメンくんに声をかけられた
｢えぇ、アタシ、メインはここで買ってるの｣
｢俺、初めてだったんで、今度また会ったらオススメの生地とか教えてくれませんか？｣

そんな彼にｷｭﾝとする
やだーん！お誘い？ときめいちゃーう！

｢えぇ、また会えた時にはお話しましょう！｣
｢！…うす｣






店の外に出ると2人に言い寄られる

｢マサちゃん！どしたの！？あの子！イケメン！｣
｢なになに！？｣
｢ね〜！イケメンだったわよね？？｣

帰り道に3人でキャッキャウフフしながら帰った







｢…あれ…男だよな…｣
後ろ姿を見ながら銀髪の彼はそう思った…







知らぬ間に弐番隊隊長とエンカウントするオカマ様
これが、吉と出るか凶と出るか………

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