40．レクリエーション。 ページ40
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体育祭の練習期間って何をすればいいのやら。
テストも終わって、成績も難なく。
来週には体育祭で、ところどころに練習時間が設けられていて、各競技ごと練習している。
運動部の、所謂ガチ勢たちはグラウンドの砂煙の中で、
走ったり、投げたり。
「ねえA、玉入れの練習って何するべきなの？あれって半分運ゲーじゃん。」
となりで体育座りしながら校庭を眺めている里香ちゃん。
校庭の端の階段に座って、玉入れのネットすら準備せず、二人で駄弁っていた。
「玉入れって、レクだよね。」
「だよね〜。本気で玉入れってムズイ。」
玉入れが競技として存在していることに異議を唱えたくなるくらい、
今は暇な時間でしかない。
「Aって、思ってたより不真面目ちゃんだよね。」
「ん？」
「里香、もっとAはまじめちゃんでちゃんと練習しなきゃ！みたいなタイプかと思ってた。」
いつの間にかお互い呼び捨てになって、ずいぶん距離も縮まって。
「全然そんなんじゃないよ？」
実は校則破ってバイトしてるし、
平気で屋上にいるし、
準備室でタバコ吸ってる教師を見逃してる。
言えるわけないけど。
「確かにまじめちゃんじゃぁないな。」
不意に隣に香った、あの匂い。
「あー大野先生！なんでいるの？」
里香は、告白した割に普通に先生に接しているから、なんだかこっちが気を使うくらいの感じ。
「なんでって、担任だから。様子見に来た。」
「サボりでしょ。」
「ほんとA、最近容赦ない笑」
私と里香ちゃんの間の、絶妙なスペースに先生がが座ったせいで
肩から、二の腕にかけて
先生の体温を感じる。
私が里香に聞こえないように、さらっと零した小言も
先生に聞こえるくらいの距離。
近くて、そわそわして。
無駄に私のBPMを上げてくる。
「サボってんのはお二人さんでしょ〜。行事の評価下げるぞ。」
「え〜、だって玉入れって練習何すればいいんですか〜！」
「大谷翔平ばりに玉のコントロールをだな......。」
隣でふざけあう二人を見て、
やっぱり先生はみんなにこういう対応だし、
自分は先生のとっての特別なんかじゃないのを実感する。
「水飲んでくる！」
見てられなくなって、返事も聞かずに駆け出してしまった、
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憂(プロフ) - みやさん» みやさん。コメントありがとうございます。こちらの私情であるにも関わらず応援して頂きまして、本当にありがとうございます。これからも先生と主人公ちゃんをよろしくお願い致します( •̥-•̥ ) (2022年12月1日 9時) (
レス) @page40 id: 39a6e0a5de (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 憂さん、はじめまして せつと申します。人生最大ゴタゴタの中素敵なお話を紡いでくださりありがとうございます。スローでもよきよき♪待ってますので 憂さんのペースでどうぞ。いい子で次のお話待ってますね。 (2022年12月1日 9時) (レス) @page40 id: a88f73c135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂 | 作成日時：2022年11月4日 3時
