君の嘘は私の幸せ

my school life... ページ3

- Yuki side -

「では、宿題を後ろから前へ送ってください。」

後ろを向く。

「あれ、宿題は？」

「忘れた。」

え、学年一位の天才も宿題忘れる事あるんだ。

そんなことを思っていると。

「こいつ、宿題なんかやんねーよ。」

う、この声は。。。

「おい、夕、おまえ、ふざけんじゃねーよ！」

はあ。。。

夕、人を見下しすぎでしょ。


窓の外を見ると、桜が散り始めていた。

クラス替えで、私は初めて夕と同じクラスになった。

別に、嬉しくもなにもないけどね。

それより、学年が一つ上がって、勉強が凄く難しくなるんじゃあないかって、心配。


「雪、この問題どうやって解くか分かる？」

「えー、叶がわかんないのに、分かるわけないじゃーん！」

「いやいや、雪の方が絶対頭いいから！」

「それは絶対ないって！」


叶は、仲良い四人組の中の一人。

今年は、全員がバラバラになっちゃて、叶だけが同じクラスだった。

皆凄く優しくて、心の友って感じ。

一人一人、個性が強いけどね。

窓の外で、桜の花が笑っているように見えたのは、気のせいだろうか。

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