君の嘘は私の幸せ

＊ ページ4

- Yuu side -

「おい、夕、次、何？」

「次？ 理科。」








理科は、俺の得意教科であり、一番好きな教科。

理科の授業がある日は大抵把握してる。







「貴斗、早くいこ。」

貴斗は、俺と一緒でサッカー部所属。

中一の頃から仲がいい。







ーガタン！







「おい、お前そんな乱暴にドア開ける必要あるかよ。」

「うっせー。」

どうやら今日は機嫌が悪いらしい。



　 ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

「では、宿題を後ろから前へ送ってください。」

めんどくせー。

こういう時は、さっさと後ろ向けよな。

「ねえ。ねえ！ はい、宿題」

「あ、ごめん。」

斜め後ろから声が聞こえる。

『あれ、宿題は？』

『忘れた。』

フッ、またかよ。

「こいつ、宿題なんかやんねーよ。」

「おい、夕、おまえ、ふざけんじゃねーよ！」

あれ、そういえば、あの人。。。。

誰、だっけ。。。

雪。。。。？

まいっか。

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