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22.残念ガールと赤色ボーイの悪寒 ページ26

青峰君の思わぬ失態を聞いた赤司君はそれはもうあからさまに頭を抱えてそうか、と呟いた。

「すまなかった、黒子。早とちりをしてしまった様だ」


そう言った赤司君にいいえ、こちらこそすみませんでした。と黒子君は頭を下げた。



あ、話終わりました?

なら私そろそろ帰らせて頂いても宜しいですかね。

はい。

では帰らせて頂きます。



今度こそ扉へ向かおうとしたその時、黒子君がそれにしても、と言葉を続けた。

そして何故か私の腕を掴んだ。



え、何この手。

ぱっと黒子君を見るが、黒子君はこちらを見向きもせずに赤司君に言葉を紡ぐ。


「珍しいですね。赤司君」


僕が委員会の仕事があると、分かってたと思うんですけど、と黒子君は訝しげに赤司君を見た。

そんな黒子君の視線を受け赤司君は少しだけ気まずそうに俺は焦っていたんだろう、と苦笑いを返す。


「桃井が、実はな」


嫌がらせを受けていたらしくて、と赤司君は視線をそらしながら呟く。

そんな赤司君の言葉に黒子君は大きく目を見開いた。


ついでに私の腕を掴む力が強くなった。



なんでやねん。



つか桃井さんってどなたですか。



というかそろそろ手を離せ。

私に自由をくれ。

翼が欲しい、この状況から飛び立てる翼が。




だが黒子君は全く手を離そうとしない。

どころか両手で私の腕を掴むという荒業を繰り出している。


そんな中で黒子君が。


「では、桃井さんの代わりに彼女をマネージャーにしてはどうでしょうか」



オススメですよ、なんて言うものだから。


一気に私に襲いかかった悪寒に、もう私を掴んでいる腕なんかお構いなしに振り払って必殺・スーパーBダッシュを繰り出した。






島川さん!という黒子君の声が聞こえるが無視。

ふざけるな、マネージャー?

なんだそれ、

あれか、バスケ部のマネージャーになれ的なアレか。

いやどういうアレだよ。


なんだそれ。





結論、バスケ部にはまともな奴がいない。


黄瀬しかり黒子君しかり。

23.赤色ボーイの同情と虚言→←21.残念ガールと赤色ボーイの理解



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設定タグ:黒バス , 恋愛? , 残念   
作品ジャンル:ラブコメ
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きゅー野郎(プロフ) - 泪×龍さん» コメント有難うございます!続編もきゅー野郎ワールド全開で頑張らせて頂きますね!続編も宜しくお願いします( ̄∇ ̄*)ゞ (2015年2月13日 18時) (レス) id: 043f89e5e4 (このIDを非表示/違反報告)
泪×龍(プロフ) - 続編頑張って下さい! (2015年2月13日 18時) (レス) id: 91c19ca637 (このIDを非表示/違反報告)
きゅー野郎(プロフ) - CubeSugarさん» コメント有難うございます!黒子君って何故か行動派なイメージがあります(笑)テスト期間と重なってて少しだけ更新出来ないかも知れませんが、頑張りますね(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年2月12日 20時) (レス) id: 043f89e5e4 (このIDを非表示/違反報告)
CubeSugar - めちゃおもろいです!意外に行動派の黒子(笑)更新、頑張ってください! (2015年2月12日 17時) (レス) id: fc1804391b (このIDを非表示/違反報告)
きゅー野郎(プロフ) - ゆな♪さん» コメント嬉しいです!赤司君ですかー。楽しみにして頂けて有難いです! (2015年2月9日 19時) (レス) id: 043f89e5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅー野郎 | 作成日時:2015年1月3日 4時

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