8話【編集長様】 ページ9
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『神子、ただいまぁ〜』
麗が神社の境内に上がるとそこに神子はおらず麗は首を傾げ奥にある神櫻の方まで行くがそこにも彼女の姿はなかった。
『神子ー?』
「八重様をお探しですか?」
1人の巫女が麗にそう問いかけ麗はこくりと頷く。
「八重様なら先程稲妻城の方に行かれましたよ」
『ええっ?どうして?』
「八重堂の編集者がいたので八重堂関連のことだと思います。八重様は八重堂の編集長なので」
『編集長…神子が……』
巫女が答えた言葉に麗は口をあんぐりと開け、数秒巫女の言葉を反芻し巫女に一礼した。
『あ、ありがとう。えっと…なにちゃん?』
「私は鹿野奈々と申します」
『鹿野奈々ちゃん。ありがとう。
稲妻城の方に行ってみるよ』
そう鹿野奈々に言うと麗は稲妻城の方に駆け出した。
麗の一般的な移動方法は普通の人間と変わらない徒歩だが急いでいる時は雷櫻の種と雷極を使い、素早く目的地まで行く方法だ。
彼女は雷櫻が生えている所まで走ると種を握り、雷極に向かって飛ぶ。
刹那、雷極の方まで飛び素早く稲妻城の付近まで辿り着く。
麗が降り立った場所は住宅街の少し外回りの所だ。
麗はその景色を見て驚く。
『神櫻だ……』
稲妻城の住宅街にそびえ立つ大きな神櫻の木が中心に植えられていた。
彼女も元々ここに神櫻があることは知っていたが知らないうちに大きくなっていることに気がついた。
麗は神櫻に近づき幹に触れる。
するとかすかに聞き覚えのある声が流れてきた。
〈__麗って言うのはどうかしら?〉
『!!』
彼女は目を見開いた後目を閉じ耳を澄ませる。
〈可愛らしい名前でしょう?貴方にピッタリ。
どうかしら?〉
〈どうしてその名前になさるの?雷神様〉
〈だってそれは_____〉
瞬間、声が切れる。
幾年かぶりに彼女の声を思い出す。
自分でも恐ろしい程に覚えているな、と思いながら耳を澄ますために閉じていた目を開ける。
目前にある神櫻の樹木にそっと身を委ねた。
『ただいま』
麗の声は少し涙ぐんでいた。
_____
万葉って小舟で稲妻脱出したみたいなんですよね。
webゲームであったみたいです。小舟作るの。
作者原神始めて9ヶ月だったから知らないで2、3話書いてました。
まぁ捏造なのでご愛嬌ということで許してください。
修正して欲しいという方いたら仰ってください。
修正します。
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空華(プロフ) - 花宮さん» コメントありがとうございます!感想書いていただいて嬉しいです!伏線張っておきながら全部回収できるか自分でも不安です…。これからも楽しみにしてください! (2022年7月10日 23時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
花宮 - 初コメ失礼します!ぬしさまの作品は色んなキャラと絡んだり所々に沢山伏線が張られていて見てみてとても面白いです!続編がますます楽しみになる作品ですね、、更新待ってます! (2022年7月10日 22時) (レス) @page10 id: d658c77d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空華 | 作成日時:2022年7月4日 22時