37話【対抗手段】 ページ38
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「どうやって目狩り令に抵抗するんだ？」
「正直…まだ決まっていません」
「おい！」
『目狩り令に反抗するってことは神に抗うのと同じことなの。
それってとても覚悟がいることなんだよ』
「じゃあどうするんだよ？」
綾華は目狩り令の被害者を減らすための対抗手段を話すとパイモンはそのひとつ偽の神の目を作ることを驚いた。
「神の目って偽物も作れるのか！？」
「花見坂の手芸職人の手によれば肉眼では見分けがつかない偽の神の目を作り出すことができます」
「もしかしてウェンティのって……」
『ウェンティ？ウェンティって…モンドの吟遊詩人の？』
「吟遊野郎を知ってるのか？」
『うん、知り合いなの。その話はおいおい話そっか』
空とパイモンは麗の話が気になったが後に聞くことを約束されたので再び綾華の話に耳を傾ける。
「しかし現在、ある問題がございます。
かねてより私たちのために偽の神の目を製造してきた正勝先生が、数日前に天領奉行に身柄を拘束されてしまいました」
「見つかっちゃったのか！？」
『元々長期的な策じゃなかったの。
見つかるのは時間の問題だったしね』
「ですがこのまま正勝先生を見捨てるわけにはいきません」
「その人は多くの人を助けてきた。その人も助けるべき」
「私もそう思います。しかし脱獄となりますと…」
『社奉行の身分がある綾華ちゃんとトーマくんは今後の動きがあるから手伝うのは難しいの』
「全部俺に丸投げってこと？」
「ふふ、もちろんこのことすべて貴方一人に丸投げすることはいたしません。
準備が整い次第、麗さんと一緒に花見坂に行ってください。そこに"長野原"という花火屋がございます。
そこで手助けをしてくれる方を見つけられるでしょう」
＿＿＿＿
綾華に言われた通り準備を整え花見坂に向かう3人。
「そういえば麗の用事は終わったのか？」
『空くん達が準備している間に話したから心配しないで。と言っても正勝先生のことで話したかったから空くん達との話でほぼ用事は終わってるんだけどね』
「麗と正勝先生の関係って？」
『実は初めの頃は私も正勝先生のお手伝いをしていて縁があるの。だからどうしても正勝先生を助けたいんだ』
「麗は優しいんだな！」
『そんなことないよ。……それでウェンティさんのこと聞きたいよね』
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空華(プロフ) - 花宮さん» コメントありがとうございます！感想書いていただいて嬉しいです！伏線張っておきながら全部回収できるか自分でも不安です…。これからも楽しみにしてください！ (2022年7月10日 23時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
花宮 - 初コメ失礼します！ぬしさまの作品は色んなキャラと絡んだり所々に沢山伏線が張られていて見てみてとても面白いです！続編がますます楽しみになる作品ですね､､更新待ってます！ (2022年7月10日 22時) (レス) @page10 id: d658c77d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年7月4日 22時
