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そこらの木が倒され、土砂崩れが起こりかかっている。
随分と荒らされたものだ…
4人は大丈夫だろうか…
そんな私の心配とは裏腹に、中心部に向かえば向かうほど、道は原形を留めていない。
所々火がチラチラと見える。
足取りもだんだん悪くなっていく。
やっとの思いで着いた孤児院は、私の育ったあの場所は……
燃えていた。
「…っ！くそっ…」
嫌なものを、思い出した…
今はそんなの気にしてられない、行かなくちゃ…
そんな私の決断が無残にも散るまで残り5秒。
燃え盛るその建物に一歩踏みだした私の腕を、誰かが掴んだ。
「はっ…＿＿＿＿」
「ねぇアンタ、バカなの…？」
いや、アンタ誰。
周りの火のせいだろうか、ソイツの目が赤く光ったように見えた。
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作者名：モノクロアリス | 作成日時：2017年6月23日 10時
