No.15 ページ15
私も含め、その場にいた全員が「この指とまれ」状態でシロナさんの方に向き直る。
「Aちゃんはこれから、シンオウチャンピオンとして、ガラルのトップジムリーダーである彼にポケモンバトルを挑むの」
予想もしていなかった提案に、頭を殴られたような気分になった。
それはつまり、私がポケモントレーナーであることを、彼にカミングアウトするということ。
言えば詳しく説明する前に必ずバトルを申し込まれてしまう、そういう懸念もあって今まで秘密にしていた事実。
それを告白するのは、私にとって相当勇気の要ることだった。
ショックで驚きを隠せない私を見て、シロナさんはニッコリする。
「もちろん、まずはこのシンオウで、パートナーたちとじっくりバトルの感覚を取り戻すのが先よ。
そしてもう1度、四天王と私に挑んで、改めてチャンピオンになる。
それからガラルに戻ってジムチャレンジに参加して、彼と対戦する」
スラスラと淀みないシロナさんの言葉を、必死で整理する。
――もう1度、チャンピオンになる。
それは3年間ポケモンバトルと無縁の生活をしてきた私には、途方もない挑戦のように思えた。
「そして、彼に勝利する。Aちゃんの今感じる悔しさを、そこで全部ぶつけてやればいいわ」
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狼(ろん)(プロフ) - くずをさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです!これからも少しずつですが更新しますので、よければ是非ご覧ください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 05bb7f03fd (このIDを非表示/違反報告)
狼(ろん)(プロフ) - MOMOさん» ありがとうございます!なかなか更新できず、申し訳ありません…(汗)ゆっくりですが、これからも更新していくので、是非お付きあいください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 05bb7f03fd (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します!あなた小説面白くて大好きですこれからも応援してます! (2020年1月30日 16時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
MOMO - 好きです!次の更新待ってます! (2020年1月30日 16時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
狼(ろん)(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます、気に入っていただけて嬉しいです!これからも、よろしければお付き合いください(*´ω`*) (2020年1月9日 16時) (レス) id: 05bb7f03fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼(ろん) | 作成日時:2019年12月28日 23時