検索窓
今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:4,002 hit

22 ページ22

火神Side__________


それからしばらくして肝試しが始まり



案の定、怖がっている白川は俺の背中を追いかけるようについてきた。



明らかにお化けではない物音にも



白川「うわぁぁぁあああぁぁあっああ!?!」



と大声で驚いている。



大袈裟すぎんだろコイツ...



もう少し女らしい驚き方できねぇのかよ...




そう思ったが、今思えば飾らないこの性格が


惹かれた1つなのかもしれない。




_____


驚いた拍子に俺の腕をがっしりと掴んできた。



白川「えっ!!!!ちょっ..あっ!ごめん火神くん!本当ごめん!」



そう言って、徐に手を離した。



きっとこいつは、俺に迷惑をかけないように配慮した行動をしてる。



こんだけ怖がるくらい余裕がないのに、どこまで人のこと考えてんだよ。




そう思うと無意識に、また白川を守りたくなった。





「なら、俺の腕掴んどけよ。」



そんな言葉が出た俺はあまりにも自分らしくない自分に驚いたが、この時はよっぽど


白川のことを強く思っていたから出た言葉だったんだろう。





それからの肝試しは自然と会話が出来た。



他愛もない話ばかりだったが、正直ぜんぶ楽しかった。



俺のことを「意外だ」と言ってくる白川こそ


もっと「意外」な部分がある。



完璧に見えて、弱点が分かりやすかったり


女っぽい性格してるのかと思えば、サバサバしていたり




一緒にいると落ち着くのに、どこか苦しい気持ちになったり。





_______



それから肝試し中に借りたハンカチのお礼と称して


2人でクレープを食べに行った。




お礼だろうと何だろうと


白川と2人だけで居れる空間は、凄く嬉しかった。


ただ、その嬉しさの中に少しだけ緊張もあったことは否めない。




何でだよ、俺。



いつまで白川に対してこの変な意識があるんだよ。



白川「火神くん、買ってくれてありがとう!」




そう無邪気に笑う白川を




何よりも可愛いと思った。









そうだ、俺が白川に対していつまで経っても消えないこの


”変な意識”は


黒子のいう”恋”だ。









何故、黒子は俺よりも俺の気持ちに早く気付いた?




今まで女のことを好きになったことはない。

これからもきっと、縁のないことだと思っていた。



だが、それを変えたのは



白川Aだった______

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:火神大我 , 黒子のバスケ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RIERU | 作成日時:2020年10月27日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。