夜空167 ページ17
・
・
―私たちはあれから街のイルミネーションを眺めていた。
あ「...綺麗だね。」
カ「嗚呼...綺麗だ。」
あ「...カラ松君と見れて、本当に良かった。」
カ「...俺も、Aと見れて幸せだ。」
私たちは街の大きなクリスマスツリーの前まで歩いていき、ツリーを眺める。
...本当に、綺麗なツリーだ。
私がうっとりして眺めていると...
あ「...!」
カラ松君は私の手をそっと握ってくれた。
彼の顔を見ると...少しだけ顔が赤い。
カラ松君...
私は彼の行動が嬉しくて、そっと優しく手を握り返した。
やっぱり私...カラ松君が好き...
・
・
―私たちはイルミネーションを見終えると、カラ松君は私を家まで送ってくれた。
あ「ありがとう、カラ松君。」
カ「...嗚呼。」
あ「...どうしたの?」
なんだか、カラ松君の様子がおかしい。
カ「...今日で、Aと会うのを最後にしようと思う。」
あ「え...」
彼の言葉を聞いて、私は言葉を失う。
あ「...どう、して...」
カ「...どうしてもだ。今日はすごく楽しかった。本当にありがとう...でももう、俺は君と一緒にいられない。
もう君とは会わない...今までありがとう。」
カラ松君は笑顔を私に向けてそう言う。
でも、その瞳はどこか悲しそうで。
あ「...」
カ「...じゃあな。しっかり体あっためて寝ろよ。」
カラ松君はそういい、自分の家の方へ歩き出す。
私はその後ろ姿を見つめる。
これが...最後?
もう、会わないって...
そんなの、そんなの...私...
あ「...待ってよ!!!」
私は自分でびっくりするくらい大きな声をあげていた。
カラ松君は驚いたようにこちらを振り返った。
・
・
88人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗也(プロフ) - パロムさん» コメントありがとうございます!見ていただけてすっごく嬉しいです!頑張ります♪ (2016年1月21日 18時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
パロム - いつも見てます!1日に5〜10位の話を乗せるなんて神ですよ!!もう、いつもワクワクです!これからも頑張って下さい!!! (2016年1月20日 20時) (レス) id: 6ded97b986 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗也 | 作成日時:2016年1月14日 18時