友達 ページ9
Aside
「ふう……大丈夫だった?三宅さん」
三宅「う、うん…あ、それよりAさん!ほっぺた大丈夫!?」
「大丈夫〜……と言いたいところだけどちょっと痛いや」
三宅「腫れてる……保健室行こ!」
「え?わっ、ちょっ…!」
三宅さんは私の手をとって保健室へ向かった。
そして保健室に着き、三宅さんは手当てを始めた。
三宅「ごめんね、私のせいで…」
「三宅さんのせいじゃないよ。あの女の子達も根はいい子だし…」
三宅「Aさん…それにしてもなんであの子達あんなにあっさり…」
「ああ…実は……」
あの子達は私のファンと言ってくれた子達だった。
三宅「Aさんのファンか…なるほど」
「なんでファンなのかよく分からないけど、困ったりしたときとか手伝ってくれて感謝してたの」
三宅「へえ………よし!できたよ!」
「あ、ありがとう!」
三宅「うん…あの…Aさん」
「?」
三宅「私と………友達にならない?」
「………へ?」
三宅「あ、い、いやAさんが人気者で私なんか釣り合わないのは分かってるんだけど…その……!」
「いいの!?」
三宅「え」
「きゃ〜!嬉しい!よろしくね!三宅さん………いや、茉莉奈ちゃん!」
三宅「え!?え!?茉莉奈ちゃん!?」
「茉莉奈ちゃんにも名前で呼んでほしいな!友達って感じだし!」
三宅「な、名前!?え、私でいいの!?」
「何言ってるの!茉莉奈ちゃんがいいんだよ!ね?」
三宅「〜っ…うん!Aちゃん!」
「ふふっ……あ!?やっば、もうこんな時間!ごめん、茉莉奈ちゃん!私、部活行かなきゃ!」
三宅「うっ、うん!頑張って!」
「うん!ありがとう!」
この日、私は茉莉奈ちゃんと友達になった。
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作者名:スガ | 作成日時:2019年10月30日 20時