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かいぼー。の続き。byミラ ページ14

……終わらない………。

私は一人、机にゴンッと頭をぶつけた。そのまま脳内で絶望の言葉を並べ立てる。

……終わらないよーできないよーわかんないよーもうやりたくないよー……。


ミラ「……どうしよぅ……」

クミト「……それ全部宿題?」

ミラ「うん、そぅ……ってわぁああっっ!!!?」


反射的に立ち上がって声のした方を見る。机の上に山積みになっていた大量の宿題が床に落ちた。


クミト「………おばさんリアクションでかすぎ。」

ミラ「……えぇと……あの……ご、ごめんなさい…」


私の目線より少し下の方に、小学生ぐらいの男の子のジトッとした目があった。
戸惑いながら謝ると、その子はふいと視線を逸らした。

……なんだろう…。……この顔、どこかで…見たことあるような……。

そう思ってまじまじと見つめていたら、いきなり顔に両手を突き出された。


ミラ「ぶっ……!!…」

クミト「何。おばさん気持ち悪いよ。人の顔ガン見するとか…。」

ミラ「…す……すみません……。」


…さっきから、謝ってしかいない気がするのはなんでだろう。

顔を擦りながらもう一度その子の方に目をやると、着ている服が赤く染まっていることに気づいた。


ミラ「――!!!?…ど、どうしたのその服…!?怪我…!!!?」

クミト「……え?……ああこれ?」



クミト「猫さんの解剖した時に付いたんだよ」


その子は、幼さ全開の顔をこちらに向けて、事も無げに言い放った。

……一瞬、クラッと目眩がした。血の気が引いているのが自分でもわかる。


ミラ「……ね、ねねねね猫さんの……か…か……ッ」

クミト「……解剖。…おばさんどしたの?顔色がゾンビ顔負けだよ?」


ゾンビ顔負けはないだろう、と思いながらも必死に言葉を探す。


ミラ「だっ、だって……、か、解剖って……こ、怖く、ないの…ッ?」

クミト「怖いのに解剖なんてしないでしょ。」

ミラ「……っ、でっ、でも……ッッ!!!!」


焦ってその子に反論しようとしたその時。


クミト「……ぷっ、ははっ……、」


何故か、いきなり吹き出された。訳が分からずぽかんとする私に、その子は言った。


クミト「…ッ、おばさん、合格…っ…」


…へ?

そのまま笑い続ける男の子に、段々私も可笑しくなってきて。


ミラ「…っ、あはは…っ…!!」


気付くと、二人一緒に笑い合っていた。




(おばさん、一応訊くけど名前は?)

(あ、私はミラだよ…!!…あなたは?)

(ん?僕?僕はクミト!!よろしくねおばさん!!)

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絵音 優葉 - 誰か (2013年4月8日 3時) (レス) id: f131cf903b (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - わーい!おめでとー! (2013年4月8日 0時) (レス) id: 18256f4459 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - 貼ってきたよ!!(*´∀`)続編おめでとうー!!!! (2013年4月7日 23時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - キル@村田さん» 早いね〜 (2013年4月7日 23時) (レス) id: 18256f4459 (このIDを非表示/違反報告)
キル@村田(プロフ) - もう続編か・・・・早いな(´・ω・`) (2013年4月7日 23時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:非公式メカクシ団 x他5人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年4月3日 14時

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