この手を離すな【銀魂】4

反芻 ページ31

山「おはよう、Aちゃん！
今朝もとっても美味しいよ！
特にこのお味噌汁！最高！」


「山崎さん！おはようございます。
よかった、それはウメおばさま特性ですよ！」


山「…え」


ウメ「ありがとうねぇ。山崎さん！
そんな気に入ってくれたなら、
山崎さんだけに、お夜食作っちゃうわぁ」


山「え、あ、いや…」


沖「よかったじゃねぇか、ザキ」


近「愛されてるなぁ！山崎」


山「え、いや、嬉しくな、」


沖「俺はこっちのおしんこが
気に入りましたさぁ」


「あ、それはわたしが初めて
漬け込んだものなんです！
美味しく出来てました？」


沖「おう、美味かったぜぃ。
Aからの愛が伝わってきやした」


近「ほんとほんと！
お店に出せる美味さだったよ！」


「嬉しいです！また頑張りますね！」


山「え…えぇ…」


土「配膳終わったなら
さっさとどけ、山崎！」



どかっ



山「いった…！俺も
Aちゃんともっと話したかっ、」


「土方さん、おはようございます」


土「…はよう」


近「トシもAちゃんが
作った、おしんこ食べたか？
美味かったよなぁ？」


土「あ、ああ…」


沖「ダメでさぁ。
どうせ、土方さんはマヨネーズぶちまけて、
元の味なんか分かってねぇでさぁ」


土「マヨネーズは元の味を
更に引き立てるんだよ！」


近「…かけたんだ」


沖「A、いいかげん、
一言言ってやったらどうでさぁ。
味オンチにも程があるって、
甘やかすのも程々にして
Aらしくででも、叱ったらどうでぃ」


「あ、…はは」


近「……」


土「誰が味オンチだ！いいか、よく聞けよ！？
マヨネーズっつぅのは、
何にでも合うように作られててだな！？」


沖「へー。ごっそうさーん」


土「こら、待ちやがれ！総悟！
よし、このままマヨの魅力を
語りながら見廻りに出てやる！いいな！？」



そう言いながら、土方さんと
沖田さんは食堂を出た。
わたしは沖田さんに言われた言葉を反芻する。



「…らしく」


近「Aちゃん？」


「えっ…！」


近「どうした？大丈夫か？」


「あ、え、はい！」


近「……」


「大丈夫ですよ？！」



わたしは笑顔を作るが、
近藤さんは当然のように見透かす。



近「悩みがあるから、いつでも聞くよ。
まあ、隊内で話辛いなら…、そうだ！
万事屋にでも頼むといい！
何でも引き受けてくれるからな！」


「……万事屋さんに」



近「一人で悩むのは
身体にもよくないよ。
そうしてみな！」

おかしな依頼→←理由 : 土方

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