Don't wanna die (ページ18)

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藤ヶ谷side

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｢北山平気？｣

『…うん』

｢明日辛いだろうけど｣

『大丈夫…痛みがある内は、忘れない気がするから…』

そう言って、北山はまた笑うんだ

ただそれだけで

俺らの世界はちゃんと動いてるって感じられる

止まってない、戻ってない

そっと、北山の頬に触れる

すべすべしてる肌

くすぐったそうに身を窄める

『…/////』

｢北山？｣

『なんか…急に恥ずかしくなってきた////』

｢ふふ、ねぇこっちみて？｣

『……ん/////』

顔はこっちに向けるけど

目をギュッと瞑って、

どうしても目を合わせたくないみたい

ﾁｭｯ…

その瞼の上にキスをしたら

ゆっくりその瞼が開いた

『ずるい…』

｢ねぇ、やっぱ…寝てないでしょ｣

目の下に出来たくま

『…寝てるよ』

｢嘘｣

『嘘じゃねーよ…』

｢北山｣

『…だって

起きたらもう、忘れてるかもしれない』

俺はちゃんと、分かってあげられてなかった

こんなに、震えている北山に

気づけなかった…

『…そんなの、怖くて…

眠れるわけないじゃんっ』

北山はきっと

俺が想像出来ないくらいに

怖くて、苦しくて

でも…

北山をそっと抱きしめて

背中をポンッ、ポンッってリズムよく叩く

『やめろっ…離せっ』

北山は抵抗するけど、俺はやめない

『やだ…っ、そんなの、眠っちゃうっ』

｢一緒に寝よ？｣

『…やだ、』

｢疲れたでしょ｣

『…疲れて、ない』

｢おやすみ北山｣

｢……ねない…絶対…｣

口では抵抗するけど

いつの間にか、

すやすやと可愛い寝息が聞こえてきた

｢大丈夫…忘れない｣

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