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北山side
.
I don't wanna die...
今夜終わりたくない
.
指先が君に触れる度
少しだけ時間が止まるんだ
「藤ヶ谷…」
『…北山が欲しい』
どうしようもなく恥ずかしくて堪らないのに
俺も…藤ヶ谷が欲しい…
俺って、こんなに欲深かったんだって思うほど
「いいよ…」
初めての感覚に
もう、本当に…どうかしそうになるのに
幸せだよって
気持ちが溢れて止まらなかった
この痛みすら愛おしい…
痛みが、現実だって
夢じゃないって教えてくれるから
なにより、今目の前にいる藤ヶ谷のことを
俺はちゃんと覚えてて、
ちゃんと…
「ねぇ藤ヶ谷…
終わりたくないよ…」
『北山……』
「愛してる…っ」
藤ヶ谷愛してる、
愛してる…っ
忘れたくないっ
「もっと来て…っ」
俺の中、藤ヶ谷でいっぱいにしてよ
ぐちゃぐちゃに掻き乱して
不安なんて忘れさせて?
『愛してる…』
「…っん、藤ヶ谷っ」
意識まで飛びそうになるくらい
まるでここが幸せの頂点みたいに
2人は果てた
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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時