検索窓
今日:50 hit、昨日:38 hit、合計:41,600 hit

13話 ページ13

食べ終わった後、二度と来るなと言われながら店を出た。


それはそうだろう、全て食べきったのだから。


だが問題は、黒子が居なかったことで、全員で捜索が始まった。



「あんな影薄い彼をどうやって探すんですかね」



後藤のつぶやきを聞いた降旗は震えた。


だが、後藤も探せるところは探したが、結局火神が見つけたらしく、そこに全員集まった。



「よーし帰るぞー」



逆エビの刑を決められた黒子を誰もがスルーして翌日。


試合に出てたメンバーで、後藤以外は疲労との格闘だった。


その日の練習、後藤を初めとするメンバーは全員、校門に立っていた。



「何分で行ける?」


「……三分じゃ余裕ですよ」


「分かった。全員三分以内にここに戻ってきて」


「は、え、は!?」



リコの言葉に日向は驚きを隠せない。


外周は結構な長さを走るのだが、それを彼は三分といった。


よって全員がそれに巻き込まれたのだが、昨日の今日である。



「いや、俺ら結構体力残ってないんだけど」



小金井の言葉に、軽く上半身のストレッチをしていた後藤は笑う。



「舐めたこと言わないでくださいよ」


「え」


「今回はたかが練習試合。
これから大会ってなると、精鋭たちと連日、下手したら一日に二試合こなさなきゃいけないんですよ」


「……」


「それにウチらは人数不足で対抗しなきゃ行けない。
下手したら向こうの二軍ですら負けますよ」



いつもよりキツイ言葉に、二年も黙り込む。



「カントク、弱音しか吐けない人達は放っといて、走れる人でやりましょう。
この時間が勿体ない」


「……分かった。
走る人、全員位置について」



誰もが後藤の言葉に頷いた。


今の自分たちは弱点まみれだ。


それでも強豪と戦っていかなければならない。



「それじゃ行くわよ、位置について、よーい……」



リコのホイッスルで全員が走り出した。

14話→←12話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
310人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美園(プロフ) - 更新ありがとうございます!めっちゃ好きです (1月2日 18時) (レス) @page42 id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続き待ってます!! (12月27日 10時) (レス) @page41 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ君。(プロフ) - 夢主君かっこいいですね!更新楽しみにしてます!無理せず、がんばってください! (2023年3月31日 22時) (レス) @page10 id: 49ed8a4d79 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:塩こんぶ | 作成日時:2023年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。