悲しそうな顔 ページ12
Aside
「直哉、その……」
直哉「……それ以上はまだ、言わないでくれ」
「直哉…」
直哉「……すまん、A。もう、帰ろう」
「……うん、」
そして私達は一言も話すこともなく、そのまま家に着いた。
「……バイバイ、直哉。また明日」
直哉「……ん、また明日」
少し微笑んでヒラヒラと手を振る直哉に、私は同じように手を振った。
少し悲しそうな顔の直哉に気付かないふりをして。
真香「お帰り〜、お姉ちゃん！」
凛斗「姉ちゃん！」
「ただいま、2人とも」
私が中に入ると、妹の真香と弟の凛斗が私に駆け寄って来て、ギュッと抱き着いてきた。
真香は小学5年生で、凛斗は小学3年生。
2人とも昔から私にベッタリで、お母さん達も呆れる程に懐いてくれている。
「2人とも、いい子にしてた？」
真香「うん！」
「そう、なら良かった！じゃあお姉ちゃんちょっと着替えて来るから、そのままいい子で待っててね」
凛斗「分かった！」
聞き分けのいい2人と別れ、私は自分の部屋に向かった。
私は部屋に入ると、そのままベッドに飛び込んだ。
直哉『なぁ、俺にしとけよ』
「……直哉、」
そう言った直哉の顔が頭から離れない。
悲しそうな、つらそうな、見たこともないような顔。
直哉の、本当の気持ち。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (
レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです！先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´｡･. ･｡)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
