6話 ポアロに行っていたのは小学生【作哉】 ページ7
翌日ポアロに来てみたはいいけど、店内覗いても安室さんの姿が見当たりません。
何故でしょう。
沖矢さん情報によると安室さんはポアロという店で働いているらしい。で、ポアロという店はここ以外考えられない。Google先生も使ったから間違いない。
のに。
「ああ、そうか。今日はバイト休みなのね」
なら、いなくてもしょうがない。と、一人納得していたら、その行動を不審に思ったのか声がした。そして、下の方へスカートが引っ張られる。
犬だとしても、スカートずらそうとするのはどうかと。
「お姉さんここで何してるの?」
「あのね、その前にスカートから手を離してくれる。ずれちゃうの」
そこにいたのは、眼鏡の男の子。私がそう言うと、パッと手を離して苦笑い。下心でもあったのかな?え?
「えっとね。ここで働いている安室さんに会いに来たの。でも、いなくてね」
「そうなんだ。安室さんの知り合い?」
と、訪ねる。
知り合いと聞かれればYES。
「うん。私の未来の旦那様で、運命の王子様なのッ」
「へ、へえそうなんだ」
また、苦笑いされた。
安室さんほど完璧な人っていないでしょ。
「あ、君も安室さんの知り合いなら何か情報持ってない。家の場所とか、電話番号とか。ちなみに、私の名前は佐久間綾」
何故か自己紹介。
「個人情報だからダメ。あ、僕は江戸川コナン」
あれ、何処かで聞いたことあるような。
でも、安室さんの知り合いなら使えないこともないだろうし。私は、コナン君と連絡先を交換した。勿論、了承得たよ。
「じゃあ、今日は安室さん来るんだね。ポアロに」
「うん。そうだけど、こんな寒い中まつ?風邪ひかない?」
「風邪ひいたら、安室さんに暖めてもらうだけだよ」
絶対暖めてくれるよ。「大丈夫ですか?」なんて、声をかけてキャーー。
私は一人でそうはしゃいでいた。すると、道路を挟んで向かいに全身黒服の人が通った。ドクンッと跳ね上がる心臓。
私は、血相変えて道路に飛び出した。
「お姉さん、危ないッ!」
ギュッとスカートを捕まれて、道に戻された私。スカートがやぶけている。コナン君は心配そうに私を見ていた。
「どうしたの、お姉さん、急に……」
「いや、私の両親を殺した人が烏のように真っ黒い服を身につけていたからね――」
私がそう言うとコナン君の目つきも変わった。
忘れはしない。あいつらを―――
7話 人の両親の死因とか聞くか!?【作哉】→←5話 風見さんと友達になろう!【蔵人】
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