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八十八話【過去編】 ページ5

〖NOside〗


翌朝。
鈴はほとんど寝ていないので、目の下には隈ができていた。

小さくあくびをしながら教室へ向かっていると


?「眠そうだな」


凛とした、低い声が後ろから聞こえる。
そして同時に心臓が大きく脈を打った。


冬獅郎「よぉ」

鈴「...関わらないでって、言ったよね」


睨みつけるが、冬獅郎はのんびりこちらへ向かってくる。


冬獅郎「無理な話だな」

鈴「はっ?」


真横へ来た途端、冬獅郎からはそんな言葉が出た。
予想外の返答に目を丸くする鈴。

冬獅郎は淡々と話し始めた。


冬獅郎「確かに"関わるな"って言われた。でもそれを実行するかしないかは、俺次第だ」


断言した冬獅郎に唖然とする。

鈴は深くため息をついた後、「勝手にすれば」と言って歩き出した。


冬獅郎「勝手にさせてもらうぜ、鈴」





その日からだ。








「おい、一緒に行こうぜ」

「なぁ鈴」

「...なんでお前、いつも一位なんだよ」

「無視すんな」

「飯食うぞ」









冬獅郎が積極的に、話しかけてきたのは。







六年生になった夏、鈴は聞いた。


「なぜ話しかけてくるのだ」と。


冬獅郎は答えた。


「ほっとけないから」と。


その時、鈴はどう思ったのだろうか。


どう感じたのだろうか。


それは誰にも知らず、ただ時間が過ぎていった____

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RANA(プロフ) - berryぱふぇさん» お久しぶりです!その節はお世話になりました。こちらの作品も読んでいただきありがとうございます。最終にしてどう書いたらいいか悩んでます……今年中には必ず完結させるので、暖かな目で見守ってください。 (2020年3月26日 1時) (レス) id: 37ff009e06 (このIDを非表示/違反報告)
berryぱふぇ(プロフ) - 失礼します!BLEACHに最近ハマり漫画全部よみ終えたため占ツクで読んではじめての作品です。まさかRANAさんの作品と知らず今驚いてます。参謀の方でも読ませていただきちょこっとイラストでお世話になってるため…話が逸れてしまった(汗)これからも頑張ってください! (2020年3月8日 2時) (レス) id: 7b81cac496 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 白銀水龍さん» ゆっくりですが、がんばります!いつも応援ありがとうございます。 (2019年11月11日 23時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!更新頑張ってください! (2019年10月29日 17時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - sumireさん» 更新停止しているにも関わらず読んでくださり、そしてもったいない言葉ありがとうございます。ちょくちょく更新していけたらと思います。 (2019年10月29日 0時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2017年3月25日 19時

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