百二十話 ページ38
やっと、名前を言えた。
やっと、触れられた。
目の前にいる彼は目を見開いて驚いたかと思えば、ふっと笑った。
冬獅郎「べつに泣いてねぇよ」
鈴「そう?」
二人で笑い合う。
そして体を起こされて、ぎゅっと抱きしめられる。
冬獅郎「おせぇんだよ」
私は腕を冬獅郎の背中に回す。
冬獅郎に負けないくらい、強く抱きしめる。
鈴「うん、ごめん」
冬獅郎「もう無理かと思った」
鈴「嘘だ」
顔を少し離して、翡翠の瞳を見る。
鈴「信じて、待ってくれてたから思い出せたんだよ」
お互いの額をくっつける。
私は目を閉じた。
鈴「ありがとう」
待っててくれて、
信じてくれて、
ありがとう。
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RANA(プロフ) - berryぱふぇさん» お久しぶりです!その節はお世話になりました。こちらの作品も読んでいただきありがとうございます。最終にしてどう書いたらいいか悩んでます……今年中には必ず完結させるので、暖かな目で見守ってください。 (2020年3月26日 1時) (レス) id: 37ff009e06 (このIDを非表示/違反報告)
berryぱふぇ(プロフ) - 失礼します!BLEACHに最近ハマり漫画全部よみ終えたため占ツクで読んではじめての作品です。まさかRANAさんの作品と知らず今驚いてます。参謀の方でも読ませていただきちょこっとイラストでお世話になってるため…話が逸れてしまった(汗)これからも頑張ってください! (2020年3月8日 2時) (レス) id: 7b81cac496 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 白銀水龍さん» ゆっくりですが、がんばります!いつも応援ありがとうございます。 (2019年11月11日 23時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!更新頑張ってください! (2019年10月29日 17時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - sumireさん» 更新停止しているにも関わらず読んでくださり、そしてもったいない言葉ありがとうございます。ちょくちょく更新していけたらと思います。 (2019年10月29日 0時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2017年3月25日 19時