EP193 ページ7
紫原side
最終Qで12点リードして順調な流れだ
ふと竹ちんの言葉が思い出した
決勝進まなきゃな
試合ではやった事はなかったが練習では出来た
ダンクシュートでプレッシャーかけよう
そう思った
竹ちんからボールを貰いゴールを見た
直感で【やれる】と感じた
オレは力一杯飛び片手でダンクを決めた
シュートを見事入り辺りが鎮まった
その沈黙を破ったのは…
男の子A「イテー!!」
相手チームのCだった
審判「!!レフェリータイム!」
そいつは足首を抑えながら蹲った
?なに?ぶつかってないけど?
少しすると相手チームがTOを取った
そしてコーチを呼びつけた
竹「…なぁムラ?
アレ…ダンクだよ…な?
いつから出来たんだ?」
紫「んーなんかやれるかもって思ったら
出来たんだよね」
チームメイトがコソコソ話し出した
オレ変な事言った?
コーチ「あー…残り時間紫原は外れて貰う」
紫「は?何で?」
意味が分かんなかった
コ「相手コーチがクレームをつけてきた
あんな巨体が居るだけでもアンフェアなのに
ダンクなんて決められたら子供が危ないだと
あっちのCは驚いて転び捻挫したらしい」
マジかよと周りがザワザワ言い始めた
竹「でも!うちの中はムラがメインで…」
コ「それでも仕方あるまい
紫原の分まで残った奴らで点取れ!
もちろん外からもな!」
コイツ…無茶苦茶だ
オレが居なくなれば中からなんて取れやしない
去年まで並程度のチームと相手は優勝候補
天と地の差がある
ベンチにいる間頭の中で【アンフェア】の
意味を考えた
12点リードもあっという間にひっくり返され
試合終了のブザーが鳴る頃には
20点も差をつけられてた
オレ達は…ここで終わった
竹ちんは下を向いたまま黙ってた
家に帰り辞書であの言葉を調べた
【アンフェア】不公平、公正でない、ずるい
……
オレの高さは不公平なのか
…すんなり言葉の意味を納得した
オレの身長は普通の人より高い
その分ゴールにも近い
紫「なーんか…バスケって…」
つまらなく感じた
何日か後竹ちんのばぁちゃんが亡くなった
母さんに連れられて通夜に行かせて貰うと
竹ちんは人目も憚らず大泣きしていた
それ以来オレはミニバスに行くのをやめた
公式戦も終わってやる事がなくなったし
練習終わりの駄菓子屋にも行けなくなり
何よりバスケに対してつまらないと感じた
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 絶対読みます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
mipon(プロフ) - ゆいさん» 嬉しいコメントありがとうございます.。゚+.(・∀・)゚+.゚頑張って書いてますので更新したらまた読んで下さい(●´ー`●) (2020年8月1日 20時) (レス) id: 2e8238bed0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - この作品すきです!更新頑張ってください!応援してます!この (2020年7月31日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ochapy | 作成日時:2020年7月31日 20時