深紅の君に…5

EP230 ページ44

第2Q始まり直後木吉さんの先制点が決まった

が笠松さんが伊月さんに1on1を仕掛けてきた

福田総合戦で感じたあのスピード

伊月さんが止められるかだけど…

動けてた…のに追いつけず点を決められた

やっぱり速い！

貴「キャプテンと伊月さん何か話してますね」

リ「そうね現状を話してるんだと思うわ」

小金「現状？」

リ「ええ。ウチでナメられてるのは伊月君って事をね」

全「え！？」

リ「ウチが鉄平中心に攻めるのとは違って

次からも相手は伊月君を抜く前提で動く

コレじゃナメられてると言わず何なのよ

…まっ見てなさいコレで終わる彼じゃないわ」

また1on1を仕掛けられてる

全「伊月！」

　バシン！

抜かれた直後にバックチップが成功した

リ「伊月君も日向君同様パパから特訓受けてたのよ

それも難易度高いヤツを

それがイーグルアイを活かして使うバックチップ

【イーグルスピア】よ」

笠松さん中心の攻撃から彼に変わった

エース対決…

きー君が大我のコピーで動く…

　バチン！

大我の方が高い！

カウンターで攻めにい…

　バチン！

今度はきー君が止めた

大我がボールを持ったまま動かない

会場全体の空気が張り詰めてる

ココに居ても緊張感が伝わる

勝ったのは…大我だ！

海常の攻撃を止めてもう1本…

…ん？アレ？きー君…なんか変…気のせい？

大我がシュートを止めて違和感は確信に変わった

今のジャンプ…いつもより低い

いつもはもう少し高い

DFもいつもと違う

体のバランスが悪いような…足…が変？

ビーー！

海常のメンバーチェンジは…きー君だ

黄「はぁ！？ちょっ…なんでオレなんスか！？

今抜けたら…」

笠「黄瀬！監督の指示に従え」

黄「ちょセンパイまで…大丈夫っスよ！

ホラ全然元気っスから！」

小金「黄瀬が交代？」

リ「足ね…」

貴「はい…オーバーワークからの

ショーゴ君にやられた事でさらに悪化したんだと…」

河「なんか…黄瀬が居なくなった途端

そこをつくなんてカンジ悪くないですか？」

小金「何言ってんだ逆だぞ？」

リ「そうよウチにそんなゆとりないわよ

負けてるのに

そもそも弱点を付かずに勝とうなんて

手を抜いてるのと同じだわ

今やらなきゃそれはただの驕りよ」

貴「彼も…手を抜かれるのは本望じゃないと思う

それに…みんなも全力で戦うつもりだよ」

福「…そうすねなんか変な事言ってすんません！」

小金「俺らも応援するぞ！」

全「おぅ！」

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