深紅の君に…4

EP185 ページ48

伊「ハァ…ハァ…やはりきついな

オールコートは…最後まで保つか…！？」

日「保たすんだよ！じゃなきゃ一気に

引き離される…第4Qもこのまま行くぞ！」

リ「けとこのまま陽泉が何もしてこないとは

考えられないわ

ハーフコートに持ち込まれたら止められないのは変わってない」

火「それなんすけど…カントク

オールコートを突破されてハーフコートに

移行した時2-3ゾーンで真ん中をオレに

…やらせてくれ！です」

全「え？！陽泉と同じフォーメーション！？」

火「オレが紫原と同じように2Pエリア

全域をカバーする」

全「できんのかそんな事っ…！？」

火「氷室の外だけ警戒して貰えれば…

誰が来ようがオレが止める…！

木吉先輩の分まで！」

貴「確かに今高さで陽泉に対抗できるのは

大我だけだけど…分が悪過ぎると思う」

火「！！けどやらなきゃいけねぇんだ！」

リ「…(可能性が0ではないか)分かったわ！

第4QオールコートはS・A・MDF

ハーフコートになったら2-3ゾーンで行くわよ！

それから…」

カントクがいろいろと指示を出す

そういえば木吉さんが大人しい

貴「木吉さんテーピング巻き直…

！！木吉さん！？どこか痛いんですか！？」

顔を見ると涙を溜めていた

日「は？！なっ！？

なんで泣いてんだよオマエっ！？どうした！？」

リ「鉄平！？」

木「え？あ！？これは…なんでだ？」

日「聞きたいのはこっちだ！」

貴「膝が痛いですか？それとも他が…」

見たところ膝以外は大丈夫そうだが…

木「どこも痛くないありがとなA

いや…なんてゆーか…上手く言えないけど

多分お前ら見てたら頼もしくてホッとした

っていうか…1人じゃない事を実感してつい…」

日「…は？怒今更何当たり前のこと言ってんだオマエ！

逆に腹立つわ怒！」

みんながわぁわぁ言ってる

木吉さんはチームを『守る』事を考えてた

けどみんなも木吉さんを守りたい

一人一人がお互いを支え合ってこそのチーム

誠凛はそれがみんな分かってる

…だから私はこのチームが好き…

日「時間だ！行くぞぉ！」

黒「…待って下さい

あの…試合前やったんですけど…

もう一度円陣組みませんか？

紫原君の言ったバスケはアンフェアなスポーツ

というのはある種真実だと思います

けどやっぱりそれが全てではないし

木吉先輩が言う事は間違ってると思いません

バスケは1人でやるものじゃない

みんなで戦って勝ちたいし出来ると信じてます」

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