深紅の君に…

EP24 ページ26

日「結構本気でやったから痛かったと思うぞ

家帰ったら冷やしとけ

無断で居なくなったオマエらが悪い

黒子はカントクが逆エビ固め

Aは俺からデコピンで反省しろ」

貴「はい。すいませんでした」

テツ君は声にならないらしく返事が出来ない

日「よぉし帰るぞ」

リ「待って！」

テツ君から離れたカントクは真っ直ぐ私の元へ向かってくる

リ「Aちゃん」

カントクもデコピン！？怖くなって目を瞑った

パチン

カントクは両手で私の頬を挟んだ

貴「あへ？」

リ「貴女も試合中顔色悪くなったのよ

黙って居なくなったらみんな心配するの

私達はチームで貴女もその一員なのよ

これから気をつけなさい」

貴「はい…ホントすいませんでした」

リ「わかればいいのよ

さあ帰りましょう」

カントクは家までついてきてお母さんにケガの説明をしてくれた

黒子母「カントクさんが同じ高校生なんて驚いたわ

ケガくらいスポーツには付き物よ

気にしないで頂戴」

リ「ありがとうございます

出血したんですけど傷跡は残らないようです」

黒子母「え…出血？

それって…Aちゃんも見たの？」

貴「はい」

黒子母「！！？大丈夫だった！？

発作は！？起きなかった！？」

貴「大丈夫でした

テツ君が…自分の事より私を気遣ってくれて

手を握ってくれたので」

黒子母「そう…

テツヤ…ケガして大変だったのにありがとう」

黒「ケガしたのはボクの不注意ですから

Aの前では気をつけてたんですが…」

リ「あの…そろそろ私は…」

貴「駅まで送りましょうか？」

リ「大丈夫よ

黒子君。ゆっくり休んでね

Aちゃんも今日はお疲れ様」

黒「ありがとうございました

気をつけて帰って下さい」

リ「失礼します」

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