検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:8,414 hit

ページ4

「おーい、A?」

「…だって、高尾くんは…黒バスの…二次元の人、で…なのに…」

たどたどしく、言葉を紡ぐ。
可笑しいよ。あり得ない。
高尾くんが私の目の前に居ること自体あり得ないのに、高尾くんが私の彼氏?

「そんな私の妄想が具現化したようなこと…」

起こるわけ、ないじゃない。

「あー…っと…それは説明が難しいんだけど…」

なんて言いながら、さっきの私以上にたどたどしく高尾くんが説明してくれる。

「俺はさ、Aの頭の中に居る“高尾和成”であって、黒バスという漫画の中の“高尾和成”じゃないんだ」

「えーっと…つまり…?」

「言ってしまえば、Aの妄想の中でAと学校行ったりデートしたり…そういう事をしてる相手。
…Aの妄想上の“高尾くん”が具現化した、って感じかな」

…そういえば、高尾くん…昨日、私と動物園に行ったって言ってた。
私、昨日寝る前に…高尾くんと動物園デートする妄想、したよね…?

『見てみて高尾くんっ!この子可愛くない!?』

『うわスゲー!赤ちゃんパンダじゃん!』

昨日の記憶…もとい、妄想が蘇る。

「…思い出した?…俺はAのーー」

「彼氏、でしょ?で、私は高尾くんの彼女。夏合宿の時、高尾くんから告白してくれたよね」

全ては、私の頭の中で起こった出来事。
でも、良いの。
今この瞬間、高尾くんの隣に居られるなら…それで、良いの。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:黒子のバスケ , 高尾和成 , 逆トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

春華桜(プロフ) - 緋雪@ぷりんさん» ありがとうございます!お忙しい中読んで頂けて感謝です!ボロ泣き!?本当ですか!?感動して頂けてよかったです…!これからも数少ない私のファン(?)として!(笑)宜しくお願いします! (2015年11月1日 9時) (レス) id: 1692c328a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋雪@ぷりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後のシーン感動しすぎてボロ泣きしました!(;▽;)これからも春華さんの一ファン(?)として応援してます! (2015年11月1日 8時) (レス) id: 3548c6ec06 (このIDを非表示/違反報告)
春華桜(プロフ) - 緋雪@ぷりんさん» 掛け持ちばっかしててすみません…。応援して下さりありがとうございます。ハロウィンシーズンに完結出来るように頑張ります! (2015年10月19日 6時) (レス) id: 1692c328a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋雪@ぷりん(プロフ) - 新作おめでとうございます!春華さんの切なファンタジー大好きなのでどんな展開になるのかそわそわしてます!楽しみです!(・∀・)どの作品も頑張ってください!^ ^ (2015年10月19日 0時) (レス) id: 3548c6ec06 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春華桜 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年10月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。