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「おーい、A?」
「…だって、高尾くんは…黒バスの…二次元の人、で…なのに…」
たどたどしく、言葉を紡ぐ。
可笑しいよ。あり得ない。
高尾くんが私の目の前に居ること自体あり得ないのに、高尾くんが私の彼氏?
「そんな私の妄想が具現化したようなこと…」
起こるわけ、ないじゃない。
「あー…っと…それは説明が難しいんだけど…」
なんて言いながら、さっきの私以上にたどたどしく高尾くんが説明してくれる。
「俺はさ、Aの頭の中に居る“高尾和成”であって、黒バスという漫画の中の“高尾和成”じゃないんだ」
「えーっと…つまり…?」
「言ってしまえば、Aの妄想の中でAと学校行ったりデートしたり…そういう事をしてる相手。
…Aの妄想上の“高尾くん”が具現化した、って感じかな」
…そういえば、高尾くん…昨日、私と動物園に行ったって言ってた。
私、昨日寝る前に…高尾くんと動物園デートする妄想、したよね…?
『見てみて高尾くんっ!この子可愛くない!?』
『うわスゲー!赤ちゃんパンダじゃん!』
昨日の記憶…もとい、妄想が蘇る。
「…思い出した?…俺はAのーー」
「彼氏、でしょ?で、私は高尾くんの彼女。夏合宿の時、高尾くんから告白してくれたよね」
全ては、私の頭の中で起こった出来事。
でも、良いの。
今この瞬間、高尾くんの隣に居られるなら…それで、良いの。
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春華桜(プロフ) - 緋雪@ぷりんさん» ありがとうございます!お忙しい中読んで頂けて感謝です!ボロ泣き!?本当ですか!?感動して頂けてよかったです…!これからも数少ない私のファン(?)として!(笑)宜しくお願いします! (2015年11月1日 9時) (レス) id: 1692c328a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋雪@ぷりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後のシーン感動しすぎてボロ泣きしました!(;▽;)これからも春華さんの一ファン(?)として応援してます! (2015年11月1日 8時) (レス) id: 3548c6ec06 (このIDを非表示/違反報告)
春華桜(プロフ) - 緋雪@ぷりんさん» 掛け持ちばっかしててすみません…。応援して下さりありがとうございます。ハロウィンシーズンに完結出来るように頑張ります! (2015年10月19日 6時) (レス) id: 1692c328a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋雪@ぷりん(プロフ) - 新作おめでとうございます!春華さんの切なファンタジー大好きなのでどんな展開になるのかそわそわしてます!楽しみです!(・∀・)どの作品も頑張ってください!^ ^ (2015年10月19日 0時) (レス) id: 3548c6ec06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春華桜 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年10月18日 18時