山吹95 ページ21
だが、来た衝撃は痛みではなかった。
後ろ襟を摘ままれ、首が締まり自然に「ぐえっ」と吐き出すように声が出る。
宙に浮くように地面から体が離れた。
そして、目の前には土蜘蛛の顔。
その状況にいまいち頭がついていかず、目が点になった。
「……男が、むやみに頭下げんな」
少し小さい声だった。が、何倍も小さいAには十分すぎる声だった。
「す、すみません……」
何故か自然に謝罪の言葉が出た。
だが、頭がついていかないのが、事実で。
土蜘蛛はそれを察したように溜め息をつく。
「弟子入りは、親分に聞かねぇといけねぇ。
俺一人の判断で追い返す訳にもいかねぇしな」
その言葉で、Aは、やっと理解が出来た。
.
まだ、望みはある。
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紫苑 - 凄く面白かった!!続きが楽しみです。頑張ってね♪ (2017年3月8日 3時) (レス) id: a3f3b945c6 (このIDを非表示/違反報告)
悠奈 - 中1ですか!? 僕は中2なんですよ! ちなみに合唱部です! お互いがんばりましょう! (2016年6月7日 20時) (レス) id: 9d1bd19e66 (このIDを非表示/違反報告)
揺樹《板見》(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます!頑張りますね。できる限り (2016年6月4日 21時) (レス) id: aa997fc8d3 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 土蜘蛛一家か〜いろいろ大変そうだな。うん。読んでて楽しいです!更新頑張って下さい^_^ (2016年5月17日 18時) (レス) id: ebc513d4ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆらき(プロフ) - 蛙の手さん» ああああありがとうございます!! (2016年4月23日 23時) (レス) id: 97d571de55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:揺樹 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月7日 11時