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そんな近づくなと言われても

顔も名前も知らないのにいったいどうしろと


しかも三年の先輩もわからないらしく誰だとはてなを浮かべていた





「そいつはな…」




と、お兄ちゃんが名前を言おうとした瞬間

「今吉さん!」と気持ちのいい声が聞こえてきた


いや、でもこの声には聞き覚えがある


あいつだ、と思って顔を見たあと

お兄ちゃんはどういう反応してるんだろうとみると


げっといったような顔をした





「おー花宮

 どうだ?勧誘の方は?」


「ばっちりですよ

 何人か興味持ってくれました」


「そーか、俺も勧誘まだまだだから行かねぇとな」




じゃあな、と三年生の先輩がどっかに行ってしまう

三年の先輩が話していた相手は花宮真だった


小学校くらいから遊んだことがある幼馴染だ

だからここにいることは知ってたしびっくりしない


ただ、タイミングが悪かった




『じゃあねお兄ちゃん!』


「あっ」





真とお兄ちゃんが一緒になればさらに勧誘がしつこそうだと

今のうちに逃げようとした




のだが






「どこ行くんだ?A」


『げっ………』





今度は真に捕まった

4→←2



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作者名:ふうせん^0^ | 作成日時:2017年12月5日 22時

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