笑顔14個 ページ14
*
「まじか……、川西か……」
「ちょ、A大丈夫?」
「ショックデカすぎて、ついていけない」
「もしかして、Aも川西のこと好きとか?」
「ないないないない、天地がひっくり返っても絶対ない」
私は首がもげんばかりに首を横に振った。
私は陽姫に川西のどこがいいのか聞いてみた。
陽姫は恥ずかしそうに顔を赤らめ、口をゆっくり開いた。
「Aの好きな人教えてくれるなら……」
「白布達来るまで時間あるからゆっくり話そう」
紙パックのジュースをトンっとふたつ置いて、陽姫に座るように促した。
素直に陽姫は椅子に座って、ジュースにストローをさした。
「で? どこが好きなの?」
「……陽姫が言ったらAも白布の好きなとこ言う?」
「なんで私が白布のこと好きなの知ってるんだ」
「やっぱり好きなんだ」
つまり、私はカマをかけられたと。
状況が一転して、陽姫のターンになってしまった。
「で? Aは白布のこと好きなんだぁ」
「うーるーさーいー!」
気づかないフリしてたのに。
認めざるを得なくなってしまった。
「えっとね、川西の好きなとこはね、背が高くてかっこいいのはもちろんなんだけど、なんだかんだ助けてくれたり優しいところかな」
「へえ、川西の野郎、私にはくそほど嫌味と意地の悪いことしか言わないくせに」
「そうかな……、で、Aは?」
「白布にさ、1回助けて貰ったことあるんだよね」
「えー、なになに? 陽姫それ知らないんだけど」
「いろいろあってさ、でもほんとに頼もしくって、それで白布のこと好きになっちゃったんだよね」
なんだか照れくさくて、私ははにかんだ。
陽姫は私のほっぺをぎゅっと掴んだ。
「A、可愛いなぁ、もう!」
顔に熱が集まって、赤くなる感覚がした。
「だってよ、白布」
「うるせえな、暑いんだから早く教室入るぞ」
盗み聞きなんて趣味が悪い。
俺は涼しい空気を感じながら、教室に入った。
64人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨 彩(プロフ) - 白角さん» コメントありがとうございます。ひとつひとつコメントくださって本当に嬉しいです。ご愛読ありがとうございました! (2020年3月25日 7時) (レス) id: f6b47ef514 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - まずタイトルセンスが素晴らしいな、と思いました笑。面白かったです(読んだ作品にはコメント残したい派なのでスルーしていただいて構いません) (2020年3月25日 0時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 梅姫美さん» 読んで下さりありがとうございます。ご期待に添えるよう精一杯頑張ります!これからもよろしくお願いします。 (2019年3月14日 16時) (レス) id: 38d231b830 (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - まず1つ!白布くんが好きだから、この作品を楽しみにしてる!!!!お気に入りとかさせてもらいます!!更新頑張って下さい!!! (2019年3月14日 16時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ