50話 ちゃんと睡眠とってね ページ6
次の日の昼休み、私はある人の元へ1-7に向かった。
食堂や、他の教室へ行っている人もいるせいか、教室は割と空いていた。
だけど、同じクラスの人と、バスケ部しか話したことのない私にとっては、教室の中に入るのは難しかった。
うーん...しょうがない、誰かに呼んでもらおう。
たまたま通りかかった7組の人に、ある人物を呼んでもらう。
「ど、どうしたの!白川さん!」
『吉田くん、ご飯中にごめんね。ちょっといいかな?』
「全然大丈夫!もう食べたし!」
お願いを話そうとすると、教室の方から、吉田くんの友達だろうか、数人の男子から冷やかしの声が飛んでくる。
「なんだー光輝!彼女か〜!」
「学校でイチャイチャしてんじゃねえぞ〜!」
「なっ!ちげえよバーカ!...ごめんね白川さん。廊下の奥行こ」
『うん。ごめんね吉田くん』
「ううん!それでどうかした?」
『吉田くんって数学得意かな?』
「へ?あーまあ他の教科よりは得意かな」
『出来ればでいいんだけど、涼太に数学教えるの手伝ってくれない?』
「黄瀬に?うーん...」
『無理だったら大丈夫だよ!』
「あ、いや!俺で良ければ手伝うよ!」
最初は思案していた吉田くんだけど、快く引き受けてくれた。
最初のボトルの時と言い、吉田くんはとても優しい人だと再確認する。
『ありがとう!放課後に2組で勉強してるから時間があれば来てくれると嬉しいな』
「りょ、了解!放課後ね!」
『うん!じゃあ、お邪魔しました。あと、勉強するのはいいけど、ちゃんと睡眠とってね。変に筋力落ちちゃってるよ』
「え...あ、気を付けます...」
『それじゃ!』
私は手を振って教室に帰る。
吉田くんの目元に少し隈ができていたし、少し筋肉落ちた気がしたから言ってみたけど、当たってたみたいだ。
数学は吉田くん、英語は佳奈ちゃん、地歴と国語は私が担当するとして...問題は物理だな〜...私ちょっと苦手だし...どうしようか。
〜
俺が教室に戻ると、いつも飯を食っている友達がヒューヒュー言いながら話しかけてくる。
「光輝ー!お前彼女いたとか聞いてねえぞ!」
「だーかーらー!彼女じゃねえって!」
すると後ろから、同じバスケ部で親友の
「そーそー彼女じゃなくてコイツのただの片想いだから」
「智也!?俺そんなの言ったことないよな!?」
「やっぱ当たってたか」
「...う、うわあああ!!!」
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時