67話 ここにいるよ ページ23
今日は月1である全校集会が体育館で行われている。
俺たち6年の隣には4年が並んでいて、その隣は2年が並んでいる。
偶数学年同士と奇数学年同士が隣合って並んでいる。
だから俺の目線の先には4年のAの姿が見えていた。
校長の長ったらしい話は今も昔も変わらずと言ったところ。
話に興味のない俺は、欠伸をしながら校長の話を聞き流していた。
他も皆もそうなのか、コソコソと話し声が聞こえてくる。
そんな中でも、Aは体を揺らすこと無く校長の話を聞いていた。
よくこんな話を真剣に聞けるものだなと感心する。
『(うーん...お尻痛くなってきた。話長いなぁ...)』
｢話長いよね〜｣
｢ホント。あ、そう言えば最近どう?｣
｢あ、私も気になってた!｣
｢笠松くん?まだちゃんと喋れてないけど、イイ感じだと思う｣
『(おーゆきちゃんモテモテだな〜。あ、そういえば、この人たちこの間帰る時に会った3人組だ)』
｢ホント笠松くんカッコイイな〜!｣
｢あやねちゃんなら告白したらスグにOKもらえるよね!｣
｢わかるー!｣
『...』
俺がボーッと校長の頭を眺めていると、先程まで全く動かなかったAがモゾモゾとし始めた。
あ?どうした。トイレか?
因みに、今これをAに言うと、もれなく顔面に勢いの良いビンタが飛んでくる。
｢では、これで全校集会を終わります｣
などと考えている間に、校長の話は終わっていて、司会の先生が終わりの挨拶をしていた。
帰りのHRは既に終わっているから、後は教室に戻って帰るだけ。
全校生徒が自由に教室に戻っていく中、Aは俺の方に向かって走って来た。
『ゆきちゃん!いっしょに帰ろ!』
今日はミニバスがあるので、しょうが無いなと思いつつ、Aの隣を歩いてやる。
『ゆきちゃんってモテモテなんだね〜...』
｢はあ?そんな訳ねえだろ｣
『ほら!ここにゆきちゃんのことが好きな女の子がここにいるよ!』
Aはエッヘンとドヤ顔をしながら自分を指さす。
また言ってやがると思いながら俺はスルーをしてやる。
も〜!ムシしないで!とAが俺を追い掛けながら言ってくる。だがその声は少し楽しそうであった。
すると、教室に向かっている廊下の途中で、俺の友達が話しかけてきた。
｢あ、かさまっちゃん!またその子と一緒にいるんだね｣
｢ああ、これからバスケだからよ...｣
｢オレずっと思ってたんだけど2人って付き合ってんの?｣
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (
レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです！初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新お待ちしております！ (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ子 | 作成日時：2017年11月12日 15時
